薪ストーブを設置する際に気をつけたいこととワンポイントアドバイス

「薪ストーブを導入するなら住まいを建て替えるときに」と考えている方は多いのではないでしょうか。

その理由は、現在暮らしている家だと“薪ストーブが雰囲気に合わない”、薪ストーブを設置するためのスペースが確保しにくいなどさまざまです。

新築のタイミングなら、理想的な薪ストーブのある家に暮らすことができます。

実際に以前書いたブログのアンケートでも様々な項目があった中でも圧倒的に新築時に薪ストーブ、或いはペレットストーブを導入されたご家庭が多かったので今回は薪ストーブを新築時に導入する際に気をつけることや理想の間取りについて書いていこうと思います。

新築で薪ストーブを導入したいと少しでも思っているのならば薪ストーブやペレットストーブを導入したい意向を建築家や設計士、建設会社の営業マンの方に伝えておきましょう。

導入する意向があるのにそれを伝えられなかった場合、後付けで設置しようとすると融通が利かず、リフォームが必要になってしまうこともあります。

一番大切なのは、設計士の方が家の図面を描き始める前に、薪ストーブのプロに自分の理想に合った空間はどのように作ったらよいかを提案してもらうことです。

少しでも薪ストーブの予備知識が身についていれば、間取りの選び方を間違えることもなくなるでしょう。

新築に薪ストーブ設置

暖めたい部屋の広さから選ぶ

以前のブログでも話したようにストーブの設置場所は部屋の中央が一番理想とされています。なぜならストーブから出る赤外線が360度多方向に放出され蓄積されることで部屋が暖かくなる為です。しかし日本の家では家具の配置の関係もありますし部屋の動線のこともあります。その為なかなか部屋の中心に配置することは難しいですよね。

そのため部屋の角や壁際に設置されるケースが多いように感じます。

暖房効率とストーブを置く位置についての記事はこちら

輻射(ふくしゃ)式と対流式

以前のブログでも書いたように薪ストーブには大きく分けて輻射式と対流式の2種類の放射方法があります。

輻射式は、薪を燃やすことでストーブ本体を暖め、遠赤外線を放射することで周りにある壁や柱を直接暖めます。

火が落ちてからも暖かさが継続しやすいというメリットがあります。

輻射熱

一方、対流式とは空気の流れ、すなわち「対流」を利用した暖房方法になります。こちらは輻射熱に比べて即効性があり速く均一に暖まるというメリットがあります。

部屋をどれくらいの速さでどのように暖めたいか考えるのもいいでしょう。

デザインで選ぶ

近年の薪ストーブには色々なデザインがあります。クラシックなものからヨーロピアンでシンプルなものまで。それは素材によっても変わります。鋳物製のストーブだと重厚感があり、スチール製のストーブだとモダンな感じになり洋風な部屋に馴染みやすいといった特徴もあるので内装に合わせてデザインを選んだりするのも楽しいかもしれません。また暖房器具だけではなくインテリアとしてもお楽しみいただけるかと思います。

薪ストーブを設置するときの間取りの決め方

薪ストーブを設置する際は、間取りの決め方がとても重要となります。設置する際に気をつけたい間取りのポイントについて紹介します。

どういう範囲・角度で暖めたいかを考える

部屋全体を暖めたいとき、理想としてはどの位置にいても眺められる部屋の中央に薪ストーブを置くのがベストとされています。薪ストーブからは遠赤外線による輻射熱が4方向に放出されるため、熱を効率的に利用できるからです。

また、周りに障害物がないこともストーブを設置する上では有効です。

しかし、部屋の真ん中にストーブを設置することはほとんどの家庭が難しく2階の煙突の取り回しなどに問題が出てきます。そのため実際に設置されているのは部屋の真ん中ではなく。壁を背にした場合が多いように感じます。

薪ストーブを設置する方角について

冷気が入りやすいところにストーブを設置しておくことで部屋に入る空気が全体的に暖められ部屋全体どこにいても暖かさを感じることができます。

みなさんの家庭でもよくある出来事だと思うのですが、特に冬は部屋の中をいくら暖めても寒いといったことがありませんか。

薪ストーブはそんなお悩みも解決!冷気の入りやすい北側にストーブを置くだけで部屋が暖かくなってしまうのです。

 吹き抜け住宅の場合は、天井がある場所に設置して循環を促すこと

暖かい空気は高いところに登り冷たい空気は下に降りてくるため吹き抜けでの薪ストーブの設置は注意が必要です。できれば吹き抜けではないところにストーブを置くようにしましょう。

吹き抜けのあるご家庭必見のワンポイントアドバイスですが暖気は上に登るためシーリングファンやサーキュレーターで空気の循環をすることが必要です。空気を循環させることによって効率よく部屋の中を温めることができます。

薪を補充するための動線も確保しておくこと

薪ストーブの燃料である薪は、ストーブ横にホルダーを設置して予備を置くようにし、ホルダー内の薪が減ってきたら、外にある薪小屋やラックから補充するのが一般的です。外から薪を持ち運びしやすいように、薪を運ぶ動線を確保することも忘れずに行いましょう。

このブログでご紹介したことはほんの一部ですが、新築で薪ストーブを導入される際に気をつけることをまとめてみました。

皆さんも新築を機に薪ストーブにチャレンジしてみませんか?

Follow me!