薪ストーブのメンテナンスに掛かる費用は?

薪ストーブは定期的なメンテナンスが必要です。掃除や消耗品の交換に加えて、プロの目による点検を受けなくてはいけません。あまりお金を掛けたくないので、自分で点検をしたい。あるいは、ストーブを安全に使いたいからお金が掛かってもプロに見てもらいたい。メンテナンスにおけるニーズは様々です。

そこで、今回は定期的に交換しなくてはいけない部品とその費用、プロのメンテナンスを受ける場合に必要な料金について解説します。特に煙突の点検は素人では難しいので、時期と費用を検討してぜひ受けるようにしてみてください。

消耗品の交換に掛かる費用

薪ストーブに使われている消耗品は、ガスケットや耐熱板、バッフル板などです。触媒方式の機種なら触媒(キャタリックコンバスター)を数年おきに取替えなくてはいけません。ガズケットやバッフル板は熱によって劣化するものですし、燃焼がうまくいっていないと煤で汚れて早く交換しなくてはいけなくなるかもしれません。

部品の交換はストーブの状態を確かめる良い機会です。簡単なものなら自分で取り替えてみてもいいですね。

ガスケットの交換費用

ガスケットはストーブの扉に突いているグラスファイバー素材でできた部品です。ストーブの扉の隙間を塞いで、炉内の気密性を高めるために用います。燃焼してできる炎や熱に近い位置にあるので、劣化の早いパーツでもあります。

触ってみて固くなっている、裂け目や割れ目が見られる場合には交換しなくてはいけません。ガスケットは、本体値段1000円前後から、接着するためのボンドがホームセンターやネット通販で800円程度から購入できます。取り付けが不安な場合は業者さんにお願いしましょう。手数料は請け負ってくれる会社によって異なりますが、高くても1000円程度だと考えておいてください。

耐熱板の交換

耐熱板は、ストーブの内部に取り付けられている部品です。中の熱を逃さないようにして効率よく炉内を温めるためのものです。こちらも常時熱に触れているものですから、熱されたり冷えたりするたびに疲労が溜まっていきます。ひび割れや焦げ付きが見られるようなら交換しましょう。

本体価格はだいたい15000円程度、ストーブの構造によっては自分で取り外しも可能です。複雑に取り付けられていると感じたら、無理せずに購入した店舗や付け替えを代行してくれる業者さんにお願いしましょう。

バッフル板の交換

バッフル板は燃焼ガスの流れを調節するための部品です。二次燃焼、三次燃焼を起こすために、一次燃焼で発生したガスを煙突まで直行させないようにする蓋といえます。薪を燃やすタイミングによって、開けたり閉めたり頻繁に動かします。比較的軽く、薄い金属の板なので、長く使うと歪みが出るかもしれません。動かしているときに違和感が感じられる、音がおかしくなったなどの異変を感じたら取替時です。

バッフル板は本体の値段が10000円程度から購入できます。スライドさせてジョイントを外す仕組みのものが多いですが、熱で変形していると外しづらいかもしれません。本体を傷つけないためにも、無理せずプロに頼む方法も検討してください。

プロの点検に掛かる費用

専門業者さんの点検を受けなくてはいけないのは、ストーブ本体と煙突です。特に煙突は中に煤やタールがこびり付いていないか確かめなくてはいけません。

完全燃焼が起こっていれば煙突もきれいなままですが、もし何かの理由でストーブが不完全燃焼を起こすと燃焼温度が低くなり燃え残りの煤が発生します。あまり無いことなのですが、場合によっては煙突を交換しなくてはいけなくなるのです。そのチェックをプロに任せるのですね。

また、本体掃除とボディのメンテナンスもお願いできることがあります。本体点検にかかる費用は概ね10000円、煙突だけの点検だと15000円ほどかかります。さらに、本体点検と煙突点検を合わせたフルメンテナンスだと30000円程度の出費が必要です。点検は一年に一回がベストですから、保険料の支払いと考えて実施するといいですよ。

まとめ・メンテナンスは無理せずプロにお願いする

ストーブの機種や構造にもよりますが、個人が部品の交換をするのが難しいこともあります。劣化した無理にパーツを取り外そうとすると、本体に傷を付けてしまうかもしれないからですね。

点検のタイミングが分からない、部品が取り付けられるか不安と言ったときには購入したお店や地域の業者さんに問い合わせてみてください。購入するときに定期点検やパーツ交換を請け負ってくれるのか確認してからお店を選ぶということも重要なポイントです。

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