ペレットストーブのメンテナンスが出来ない!専門業者に依頼する項目は
ペレットストーブは薪ストーブより構造が複雑です。とくに電動着火式のものはセンサーの位置などを素人が見分けるのはかなり難しいといえるでしょう。機種によっては一度分解しないと汚れに手が届かないこともあります。そのためメンテナンスが家庭で出来ない場合もあるのです。
また、家電という側面もあるため長く使うと壊れる部品も出てきます。そこで専門業者の方に定期的なメンテナンスを施してもらう必要が出てきます。
この記事では、専門業者の方に行ってもらうメンテナンスにはどのようなものがあるのか、費用はどのくらい掛かるのかについて解説します。
専門業者に行ってもらうメンテナンスは2種類
業者に行ってもらうメンテナンスは大きく分けて二つあります。煙突およびファンの掃除と壊れた部品の交換です。
煙突、ファンの掃除
煙突とファンの掃除は最も重要なメンテナンス項目です。どちらも燃焼後の排ガスを通す部分なので、煤(すす)の蓄積が進みやすくなっています。
加えて熱された気体に常に触れる場所ですから、高温になった煤から発火して煙道火災が起こる危険もあるのです。
これを防ぐために定期的な煤の除去が必要なのですが、素人が行うと却って煤が詰まってしまうことがあります。排気ファンや吸気ファンは本体の奥まった場所にあり手が届きにくく、内部の構造も分かりにくいからですね。
あるいは、無理にブラシを差し込んだりして大事な電気系のケーブルを傷つけてしまうといったことも起こり得ます。結果として大幅な部品の交換が必要になることもあるのです。
消耗品の交換
消耗品の中には自分で交換できるものもあります。ですが、故障したモーターの取り替えは必ず購入した業者さんにお願いしましょう。
ペレットストーブ内部は、
- ペレットの送り出し
- 燃焼のための空気の取り込み
- 燃焼したあとのガスの吐き出し
などのために常にモーターが稼働しています。もちろん、毎年交換する必要があるわけではありませんが、いつかは壊れてしまうものと考えておいたほうがいいでしょう。
ちなみにモーターの故障が不安な方は、無電源ペレットストーブという機種もあるのでこちらの購入を検討してみるのもおすすめです。
専門業者にメンテナンス依頼する場合の費用
煤(すす)の除去を頼む場合、煙突なら20,000~40,000円が相場です。ファン周りの煤の掃除も同様と考えていいでしょう。
モーターの交換は、本体価格が20,000~40,000円、取り替え工賃がおよそ30,000円かかります。ただ、メーカーや機種によって幅があるためあくまで目安の値段でしかありません。
40,000円以上請求されると、『ちょっと高過ぎないかな?』と不安になるかもしれません。ですが、ペレットストーブはかなり専門性の高い家電なので深い知識が必要になります。そのため異業種からの参入が少なく、いわゆる悪徳業者という企業がほとんどありません。
不安があれば、購入の際に販売元の企業に後々のメンテナンスにどのくらい費用が掛かるのか、あるいはメンテナンス自体を依頼できるのかを確認しておくといいでしょう。
まとめ・自分で出来ないメンテナンスもあります
定期的な灰の掃除、クリンカーの除去などは家庭にある道具で行うことができます。こういった手入れはストーブを使用する度にやる習慣をつけましょう。ただ、今回紹介した部品の交換などは個人でやると故障や事故の原因になります。
ペレットストーブには専門業者にしかできないメンテナンスがあると知っておくことは大切です。適切に手入れを続けることで、ストーブの寿命を伸ばすことにも繋がります。