サウナハットの選び方。サウナで帽子をかぶる意味と最適な素材について解説
サウナハットの選び方を解説します。サウナに入浴する場合にあると便利なサウナハットですが、意外と上手な選び方が知られていません。
そもそも、どうして帽子をかぶらないといけないのか、タオルをかぶるのとは何が違うのかなど、疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで、サウナハットの役割を説明した後で、最適なグッズの選び方を見ていきましょう。
好みに合うものが見つかったら、より快適にサウナを利用することができるようになるのでおすすめです🎵
目次
サウナハットの意味・髪や頭皮を熱から守る
サウナに入るときに帽子があると便利なのは、髪や頭皮をサウナの熱から守ることができるからです。薪や、ガス、電気を使ったサウナストーブから発する熱は平均で80度近くにもなります。
髪の毛を作っているタンパク質は、70度前後から変質し始めるので、何かで守っていないと髪が痛んで硬くなってしまいます。
加えて、サウナ室に入る前には一度体を洗ってから入るのがマナーです。しかし濡れた状態では、髪がもっと痛みやすくなってしまいます。原因は、髪の表面にあるキューティクルの性質にあります。毛髪の表面には、キューティクルという鱗状の組織があって髪の中から水分が失われるのを防いでいます。でも、キューティクルは塗れると広がって隙間ができてしまう性質があるのです。
そのため、湿った髪を長い時間高温にさらすと、髪の毛の水分がどんどん外に出て行ってしまうわけです。
髪の毛そのものだけではありません。熱の影響は頭皮にも及んでいます。特に、もともと肌が乾燥しやすい人は要注意です。種類によって異なりますが、サウナ室の中の湿度は大体10%前後で意外に乾燥しています。
そのため、頭皮の表面の水分が失われてかさかさになり、フケが増えてしまうことがあるのです。フケには乾燥性と脂質性の2種類がありますが、表皮の水分が過剰に失われた状態で皮膚の正常な再生が妨げられた状態が、乾燥性のフケなのです。
もともと肌が乾きやすく、フケが心配な人にはサウナハットが欠かせません。あるいは、ミストサウナなど室内の水分がしっかり保たれているサウナを選んで入浴しなくてはいけないのですね。
サウナハットのデメリット3つ
サウナハットのメリットと使う理由について説明しましたが、次にデメリットも見ていきましょう。
大きく分けて3つあります。まず荷物になってしまう、次に乾きづらい、それからほかの用途がないということです。
荷物になる
サウナに出かけるときに、荷物を少なくして身軽に移動したい人にとってはデメリットになってしまいます。サウナハット自体が厚手の生地で出来ているので、たたんだとしても割とかさばってしまうからです。
それに使い終わった後は湿っているので、汚れものを入れるためのビニール袋も必要になります。
洗濯しずらい生地で出来ているものもある
洗濯機で洗えないものが多いのもデメリットです。サウナハットはウールでできたものが多いからです。ウールには、吸湿性や放湿性に優れているというものがあり汗を吸ってくれるのでサウナハットの素材として好まれます。しかし、一般的な洗濯洗剤や洗濯機で洗うと縮む性質も持っています。使い終わった後は手洗いして平干ししなくてはいけないなど、他の洗い物と一緒にできないこともデメリットの一つになっています。
サウナでしか使えない
サウナハットはサウナに入るとき以外の使い道がありません。夏場の外出に日よけとして使うということができないのですね。
普通の帽子をサウナハットとして利用しようとしても、汗を吸ってびしょびしょになってしまい、快適な入浴はできません。デザイン的にも、釣鐘型のものが多くて普通の服に合わせづらくなっています。
このような理由から、サウナハットを買わずにタオルをかぶって済ませようとする人が多くなっているのです。
おすすめサウナハットの選び方3つ
サウナハットのデメリットを考えたうえで、上手なサウナハットの選び方を説明します。ポイントは、上の3つのポイントをクリアしている製品を探してみるということです。つまり、洗濯が簡単だったり、普段使いできればいいということですね。
洗濯できる素材でできたサウナハット
リネンやタオル地でできたサウナハットなら、ネットに入れれば普通の洗濯ものと一緒に洗濯機で洗うことができます。
特に、リネンは洗濯を繰り返すことで繊維が硬く丈夫になる性質を持っています。柔らかさは失われますが、その分独特の風合いが出るところが好まれています。
タオル地は吸水性がよく、濡れても不快感が少ないのが特徴です。今治タオルのようなブランドタオルだと、毛足が長く肌ざわりもいいのでより心地よくサウナ室内で使うことができるでしょう。
普段使いできるデザインのサウナハット
バケットハット型のサウナハットを選ぶのもおすすめです。バケットハットとは、バケツをさかさまにしたような形の帽子のことで、アウトドアやカジュアルなファッションにも合わせやすいデザインになっています。
そのため、サウナに出かけるとき頭にかぶって行くことができ、鞄に入れる荷物を減らすことにも一役買ってくれます。バケットハット型なら、普通にかぶって外出しても違和感がありません。お出かけ用の帽子として持っていてもいいですね。
断熱性能が高いかどうかで選ぶ
サウナハットを選ぶうえで重要なのが、断熱性が高いかどうかです。タオルやリネンを一枚かぶっているだけでも熱を遮る効果は期待できます。しかし、頭皮や髪の痛みが気になる場合は、もっと熱を遮断する力が強いものの方ががいいですよ。
断熱性の高さをみるポイントは次のようなものです。
- 多層構造になっているか
- ポリエステルを使用している
ウールやタオル地でできたものなら、内部に中綿が入ったものを選んでみましょう。空気の層が出来ているので、熱が頭部に伝わりにくくなっています。
ポリエステルは、通気性や吸湿性が高く洗濯もしやすいのが特徴です。汗をかきやすい場所で使うのに適しています。
まとめ・髪の毛や頭皮を傷つけず快適に入浴できるグッズ
サウナハットの魅力は、頭部への熱の影響を防げることでした。サウナに入っているときに、髪が熱を持っているのが気になって長く入ることができないという場合もよくあります。
サウナには、長く入ればそれだけ効能が得られるというわけではありません。でも、せっかく気分よく入っているのに、髪の毛や頭皮が気になってつい外に出てしまうのはちょっと残念です。
高温で湿度が低いサウナが好きな人は、今回説明した内容を参考にサウナハットを選んでみてはどうでしょうか。以前よりも快適に気持ちよく汗をかくことができるようになりますよ。