絶品!!薪ストーブで作るおしゃれ料理・レシピをご紹介
薪ストーブって多くの人が「男のロマン」だったり「男の趣味」をイメージする方のほうが多いんではないでしょうか?
確かに筆者である僕も家族と一緒に暖をとって過ごしたり愛車やバイクを眺めてコーヒーを飲みながら炎を見つめる。それが「薪ストーブ」のメインの楽しみ方のイメージです。
そのためどちらかというと男性が趣味として薪ストーブを購入される場合が多いように感じます。
ですが、薪ストーブが気になって入るけど中々奥さんやご家族を説得できていないそこのあなた!
そんな部屋も心も温めてくれる薪ストーブにもう一役。
薪ストーブで料理ができることをご存知ですか?
燃焼室(炉内)ではオーブンのような加熱料理ができます。クッキングスタンド(五徳)を置き、鋳物鍋やフライパン、グリルパンなどを使えば、手軽に作れるピザから、本格的なローストチキンまで、ありとあらゆる料理を作ることができます。
薪ストーブにはいろいろな種類がありますが、料理を作りたいと考えているのなら、ストーブトップに熱が伝わりやすく、炉が大きなモデルを選びましょう。また、料理を楽しむために作られた「クッキングストーブ」もおすすめです。これは、燃焼室と別にオーブンやグリルが設けられているので、暖かさを持続しながら、オーブン料理が作れる魅力的な薪ストーブです。火加減も安定するので、ローストビーフやパンなど、難しい料理にも挑戦できます。
今回はそんな女性も喜ぶ簡単に作れる薪ストーブ料理をいくつかご紹介したいと思います。
薪ストーブ料理
その1 〜ピザ〜
これは薪ストーブ料理でも王道的な料理です。
暖を取りながらピザが作れるなんて本格的なピザ窯を買わなくてもいいのでお安く済みますね。
ピザ生地
生地の材料
強力粉 薄力粉 全粒粉 ドライイースト オリーブオイル 塩
生地の作り方
強力粉200g、薄力粉100g、全粒粉50gをふるって合わせ、塩小さじ1とドライイースト小さじ1/2を振り入れる。水220ccを少しずつ足してこねてゆき、生地がまとまったらオリーブオイル大さじ1を加えて丸くまとめる。ボウルに入れ、乾燥しないようラップで覆ってストーブの側で発酵させる。室温にもよるが、1〜3時間、2倍ほどに膨らむまで。これでラウンドグリドル3枚分の生地ができる。
ピザベースの作り方
基本のピザ生地を1/3量とり、ラウンドグリドルまたはピザストーンの大きさに合わせて広げ、オリーブオイルを薄く塗ったグリドルにセットする。表面が乾かないようにオリーブオイルを塗りレシピに合わせて具材をのせて完成。
ピザの焼き方
薪ストーブの燃焼室にクッキングスタンドをセットし、熾火にしておく。
ストーブの火は5~6センチくらいの熾がよく、底面が焦げやすいのでクッキングスタンドのまわりに置くようにする。途中、様子を見ながらラウンドグリドルの位置を変える。熾火の強さにもよるが、5~10分、チーズが溶けるまで。
その2 〜ローストビーフ〜
イギリスなどヨーロッパの各国では、日曜日の教会のミサのあとに、塊の肉や鶏一羽を野菜とともに焼き、遅めの昼食をいただく「サンデーロースト」が習わしとなっています。
寒さが本格的になってきた冬の休日は、いつもより手間をかけてゆっくり食事を楽しみましょう。
ローストビーフは火加減が難しい料理の一つですね。
そんな悩みも薪ストーブさえあれば解決できます。
材料
牛リブロースブロック(牛肩ロースブロックでも可) にんにく ローズマリー ローリエ 塩 ブラックペッパー ホースラディッシュ 赤ワインビネガー 赤ワイン バター オリーブオイル
作り方
リブロースブロック1kgは身割れを防ぐためにたこ糸で縛る。肉に塩、ブラックペッパーをしっかりと振り、潰したにんにく5粒とローズマリー適量、ローリエ適量とともにラップで包み半日ほどおく。
29cmのストウブにオリーブオイルと潰したにんにくを入れ火にかけ、香りが出たらローズマリーを加えオイルに香りを移す。にんにく、ローズマリーを取り出し、常温に戻した肉のすべての面をこんがりと焼き色が付くまで焼き付ける。
にんにく、ローズマリー、ローリエをストウブに入れ蓋をして、熾火にした炉で20分ほど焼く。金串を刺し中心が温かくなっていれば別の容器に取り出す。中心が冷たい場合はもう一度炉の中に入れ、再度休ませる。肉汁は取っておく。
肉を焼いたストウブを火にかけ、余分な油を取り除き、赤ワインビネガー20mlを入れ水分がなくなるまで煮詰める。赤ワイン300mlと肉汁を加え、3分の1くらいまで煮詰め、バター20gを加えよく混ぜ、塩・ブラックペッパーで味を整える。
ローストビーフを1cm厚に切り分け、すりおろしたホースラディッシュとソースを添える。4〜6人分。
その3〜アクアパッツァ〜
「魚のアックア・パッツァ風」は、魚介類をトマトとオリーブオイルなどとともに煮込んだイタリアのナポリ料理です。
材料
鯛 アサリ 有頭エビ ケイパー にんにく オリーブオイル 水 塩 白ワイン ローリエ フェンネル チャイブ タイム イタリアンパセリ レモン スパゲッティ
作り方
薪ストーブのオーブン(または炉内)の温度は200度前後に調整しておく。
アサリ20粒は塩水に放し、一晩砂抜きをする。
鯛1匹は3枚におろしてそれぞれ3等分し、頭と骨もとっておく。全体に塩小さじ●をふり、10分ほどおく。有頭エビ4尾は頭と殻を残したまま、背ワタを取る。
キャセロールの蓋にオリーブオイル大さじ●を入れ、潰したにんにく2片分と、鯛1匹分を頭、骨も合わせて元のように組み立てながら置いていく。鯛のまわりにアサリ、有頭エビ、ケイパー大さじ1を並べ、水200cc、白ワイン100cc(鍋の大きさにより量は調整すること)を注いで、ローリエ、フェンネル、タイム、チャイブ、タラゴンなど好みのハーブをのせて温めておいたオーブン(炉内)で10分ほど蒸し焼きにする。
白ワイン100ccをさらにまわしかけて、10〜15分、全体に火を通す。このとき火力が弱いようなら、アルミホイルで蓋をしても良い。
蒸しあがったらそのままテーブルへ。切り身ごとに皿に取り分け、好みでレモン、イタリアンパセリなどを添えて。
魚介のスープは取っておき、固めに茹で上げた熱々のスパゲッティ320gに絡めて。イタリアンパセリのみじん切りをたっぷりとかけていただく。4人分
とろみがついてきたら塩少々で味を整え、5mmのスライスにしたじゃがいも2個分をのせ、その上にベーコンで巻いたチコリをのせていく。シュレッドチーズ500gをまんべんなく散らし、250℃に温めておいたオーブンで20〜30分、チーズにこんがりと焼き色がつくまで焼く。
食べる直前に、お好みでナツメグを振る。
その4〜和風ポトフ〜
材料
昆布 鰹節 鶏挽肉 鶏軟骨 生姜 卵 キャベツ カブ 里芋 ねぎ エリンギ スナップエンドウ 菜花
作り方
出汁をひく。昆布10センチを水1500ccに1時間ほどひたしてから中火にかける。ふつふつとしてきたら昆布を取り出して鰹節30gを入れ火からおろして漉す。
つくねを作る。鶏軟骨200gを細かく叩き、鶏挽肉200gを混ぜ、生姜一片のすりおろし、ねぎ10cmの微塵切りを混ぜる。塩少々、卵1個を加えてよく混ぜる。柔らかいようであれば小麦粉少々を入れて調整する。
里芋小6個、スナップエンドウ12本、菜花6本をさっと茹でておく。キャベツ1/2個はおおぶりの櫛形に、カブ6個は皮をむき四等分に、ねぎ一本はぶつ切りに切る。小ぶりのエリンギ6本はほぐしておく。
鍋に出汁を入れて薪ストーブの天板に載せる。出汁がふつふつとしてきたら、つくねをスプーンですくって落とす。菜花とスナップエンドウ以外の野菜を加える。つくね、キャベツとカブに火が通り、出汁がじゅうぶんに熱くなったら、食べる直前に菜花とスナップエンドウを加え、塩適量で味を調える。
春野菜の色が綺麗に仕上がるように、煮立たせないこと。好みでゆず胡椒を添える。6人分。
その5〜オニオングラタンスープ〜
材料
玉葱 バゲット グリュイエールチーズ オリーブオイル 塩 胡椒 チキンスープ(鶏ムネ肉 玉葱 人参 セロリ 水)
作り方
玉葱7〜8個を繊維を切るため輪切りで1mm位にスライスする。29cmのストウブでオリーブオイルを熱し、玉葱と塩ひとつまみを入れて強火で1分くらい水分を飛ばした後、弱火で1時間ほど飴色になるまでじっくり炒める。
チキンスープを作る。水2ℓ、玉葱1個、人参1本、セロリの葉、鶏ムネ肉を入れて火にかけ、沸騰したら弱火で30分ほど煮る。塩、胡椒で味を整える。
薪ストーブに熾き火を作っておき、クッキングスタンドをセットする。熾き火は鍋底の下に来ないよう、クッキングスタンドのまわりに置くようにする。
オーブン用のトレイにのせた14cmのストウブに炒めた玉葱を分け入れ、濾したチキンスープを6分目ほど注ぎ、1cmくらいの暑さにスライスしたバゲット、グリュイエールチーズをのせてトレイごと薪ストーブの炉へ入れる。
くつくつとして、チーズに焦げ目がついたら取り出し、マグネットトリベットにのせてテーブルに並べる。4~6人分
いかがでしたでしょうか。
薪ストーブは私たちの暮らしをとても豊かでより良いものにしてくれます。身体を暖めるだけでなく調理もできる暖房器具は他にないのではないでしょうか?
柔らかな暖かさで心と体を包んでくれる薪ストーブ。そこからいい香りが立ち上り、熱々の料理が出てきたら……。これ以上の幸せはありません。
これで男性の方も女性の方も「薪ストーブライフ」を楽しめること間違いなしです。