薪ストーブの補助金を使うまでの流れ|47都道府県の一覧つき

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薪ストーブやペレットストーブの設置に補助金を出している市町村があります。金額だけでなく、受付時期、対象になる機種、施工業者の所在地など、条件は市町村ごとに違います。

ただ、いちばん多い行き違いは金額ではありません。時期です。このページでは、今年度に間に合わなかった方が次の受付に向けて何を準備すればよいかを、一般の方にも、相談を受ける行政担当者・施工店の方にも伝わる言葉で整理します。

冬に思い立って、間に合わないのは自然なことです

薪ストーブを入れようと思うきっかけは、たいてい冬にあります。泊まった宿や喫茶店、友人の家で火が入っているところを見て、「自分の家にも」と考え始めます。実際の暖かさや使い方を体験できるのも冬です。

一方、補助金は春に受付が始まり、予算に達すると年内でも終わります。秋や冬に調べて「今年度分はもう終了していた」と分かるのは、珍しいことではありません。この行き違いは、毎年ふつうに起きています。出遅れたのではなく、薪ストーブを考える季節と補助金の季節がずれているのです。

順番だけは、間違えないでください

補助金を受け取れる順番。見積を取る、市町村に申請する、交付決定の通知が届く、契約して着工する

補助金を使うときは、次の順番で進めます。

  1. 見積を取る
  2. 設置する方ご本人が市町村に申請する
  3. 交付決定の通知を受け取る
  4. 契約して着工する

交付決定の前に工事を始めると、補助は受けられません。契約や発注も着工と同じように扱われる場合があるため、業者さんと話がまとまった段階で、先に市町村の担当課へ確認してください。

申請するのは設置される方ご本人です。書類の準備は、業者さんにサポートしてもらいながら進めてください。

2年がかりで考える

薪ストーブの補助金は2年がかりで考える。1年目の冬に準備し、2年目の春に申請する

実際に薪ストーブを入れた方の多くは、1〜2年前から動いています。1年目の冬にショールームへ行き、業者と機種を選び、2年目の春に申請する。交付決定後に工事を始め、その年度内に設置と実績報告を終える流れです。

春の受付に合わせるために、冬のうちに準備しておく。こう考えると、今年度に間に合わなかった時間も無駄になりません。急いで決めるより、実物を見て、家と機種と施工方法を一緒に考える時間にできます。

今年度に間に合う人、来年度に回す人

まだ契約や工事を始めておらず、自治体の受付が続いている方は、今年度に間に合う可能性があります。受付中でも予算に達して終わることがあるため、見積を用意して担当課へ確認してください。先着順だけでなく、予算を超えた日に抽選する制度もあります。

すでに受付が終わっている方や、業者・機種をこれから決める方は、来年度へ回すほうが落ち着いて準備できます。翌年度も同じ制度があるとは限りませんが、条件に合う家づくりと機種選びは先に進められます。

待つ1年でやっておけること

ショールームで、火が入ったところを見る

写真やカタログだけでは、暖まり方や薪の使い方までは分かりません。冬のうちに実際の運転を見てください。鳥取県若桜町では、役場のエントランスホール、町公民館、池田郵便局にも薪ストーブが設置されています。

施工業者を先に探す

施工業者の所在地が条件になる制度があります。鳥取県では八頭町・大山町・南部町が、発注する事業者も施工する事業者も県内事業者であることを条件にしています。山形県大江町は、町内業者なら2分の1・上限20万円、町外業者なら3分の1・上限10万円と、頼む業者によって補助が変わります。業者を決める前に条件を確認しておくと、選び直しを防げます。

機種が条件に合うか確かめる

機種に条件が付く市町村があります。山形県天童市は「二次燃焼機能、または熱効率60%以上」のどちらかを満たすこと、青森県三戸町は二次燃焼構造を有すること、青森県八戸市は燃焼効率60%以上が条件です。山形県東根市はEN(欧州)またはEPA(米国)の承認などを求め、八戸市は灯油・ガスとの併用機を対象外としています。

カタログに数値や機能の記載がなければ、申請書類で条件を証明できません。候補を絞るときは、当サイトの製品ページにある仕様表もご利用ください。

新築なら、置き場所を先に相談する

家を建てる時期と補助金の受付が合わない場合は、炉台や煙突の通り道を新築時に用意し、ストーブ本体を翌年度に入れる方法があります。後から入れられる家にしておきたい、と設計や施工の打ち合わせで伝えてください。この相談は家の着工前に、専門の業者を交えて進める必要があります。

上限額だけで比べると、金額を読み違えます

同じ上限10万円でも戻る額は変わる。本体のみ、設置工事費まで、煙突まで

同じ上限額でも、何が対象経費に入るかで実際に戻る額は変わります。大きく分けると、次の3種類です。

対象経費含まれるもの
本体のみストーブ本体。工事費と煙突は自己負担
設置工事費まで本体と据付工事
煙突まで本体、工事、煙突

薪ストーブは、煙突が本体と同じくらいかかることがあります。山形県では寒河江市・東根市・西川町が煙突まで対象と明記する一方、遊佐町は本体のみで工事費は対象外です。青森県八戸市のように、煙突を含むか資料だけでは分からない場合は、申請前に担当課へ確認してください。

多くの制度に共通する条件

調べた3県では、交付決定後に着工することに加え、次の条件が多く見られました。

  • 同じ住宅・同じ世帯で1回限り
  • 未使用品であること。中古品やリース品は対象外
  • 市町村税などを滞納していないこと
  • 年度内に設置を完了し、実績報告を出すこと

前の所有者が補助を使った中古住宅では、同じ住宅で2回目と扱われる場合があります。条件は制度ごとに違うため、申請前に確認してください。

「制度が無い」と「対象外と書いてある」は違います

薪ストーブ専用の制度がなくても、住宅リフォーム補助を使えることがあります。ただし、青森県横浜町と階上町は対象工事の一覧で「ストーブ」を対象外とし、六ヶ所村は「暖房設備」を対象外と明記しています。

案内が見つからないことと、対象外であることも同じではありません。「制度なし」と判断する前に、リフォーム補助の対象工事一覧まで確認してください。

市町村のサイトに載っていない制度もあります

鳥取県智頭町は、交付要綱が例規集に残っているのに、町の案内ページがありません。青森県三戸町は、農業支援ガイドブックPDFの10ページ目にだけ薪ストーブ補助が載っています。

担当課も環境課とは限りません。八戸市は農林水産部畜産林政課、三戸町と山形県金山町は農林課、山形市は農林部森林整備課です。薪ストーブの補助は森林政策や林業振興の予算で行われることがあります。役所へ問い合わせるときは、林業や森林整備の担当課も確認してください。

補助金の内容は、毎年変わります

鳥取県では、3年前に10市町村にあった薪ストーブ補助が、令和8年度には4町へ減りました。大山町は令和8年度で終了、江府町と伯耆町は令和8年4月に廃止されています。

逆の行き違いもあります。古い情報を見て「うちの町には無い」と思い込むと、使えたはずの制度を取り逃がします。大山町の上限50万円は、鳥取県でいちばん手厚い制度です。古い情報で「ある」と思って出向くことも、「ない」と思って取り逃がすことも避けたいところです。

当サイトでは各都道府県ページに確認日を明記し、4月の新年度と、枠の消化状況が見える9月を目安に内容を見直します。最終的な受付状況と申請の可否は、必ず市町村の担当課でご確認ください。

47都道府県から探す

公開しているのは9道県です。残りは準備中で、確認できしだい公開します。

  • 北海道・東北 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
  • 関東 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県
  • 中部 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県
  • 近畿 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
  • 中国・四国 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県
  • 九州・沖縄 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県

よくいただくご質問

県と市町村の補助は、両方受けられますか

県によって違います。山形県は個人向けの県制度があり、市町村と併用できる場合があります。鳥取県の県制度は事業者向けです。青森県は県が金額を決めて一括で受け付けています。共通の答えにできないため、各県ページでご確認ください。

買い替えでも使えますか

新規設置だけを対象にする制度があります。山形県米沢市は「ストーブの更新(買替え)」、鶴岡市は既存設備の更新を対象外としています。入れ替えを予定している方は、見積の前に確認してください。

賃貸住宅でも使えますか

所有者の承諾を条件とする制度があります。住宅の所有者と市町村の担当課へご確認ください。

中古のストーブでも使えますか

調べた制度の多くは未使用品を条件とし、中古品やリース品を対象外としています。

事業所や店舗でも使えますか

市町村によります。青森県八戸市は法人・個人事業者、山形県鶴岡市は自治会・町内会も対象です。一方、山形県東根市は個人向けと法人向けが別制度です。

補助金の内容は各自治体の公式情報で確認しています。最終的な申請の可否、受付時期、対象経費は、必ず各市町村の担当課へご確認ください。

設置工事は必ず専門の業者にご相談ください。

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