兵庫県の薪ストーブ・ペレットストーブ補助金|朝来市・豊岡市・宍粟市ほか41市町を全部調べました(令和8年度)
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兵庫県と41市町すべての公式サイト・交付要綱・例規集を確認しました(2026年8月26日時点)。薪ストーブ・ペレットストーブを名指しで対象にした補助があったのは、7市町です。豊岡市・丹波篠山市・丹波市・朝来市・宍粟市・猪名川町・新温泉町の7つで、県の制度に家庭向けのものはありませんでした。
いちばん大きいのは朝来市の1/2・上限50万円です。次いで豊岡市・丹波市・宍粟市が上限20万円、猪名川町と新温泉町が上限10万円、丹波篠山市が上限5万円と続きます。ただし、朝来市と丹波市は薪ストーブだけで、ペレットストーブは対象になりません。同じ「木質バイオマス」でも、市によって線の引き方が違います。
残る市町にも、住宅の工事に出るお金がないわけではありません。工事の種類を限っていない住宅リフォーム助成や、結婚新生活支援のリフォーム費用の枠が20市町にありました。どれも薪ストーブを名指ししていないので確約はできませんが、除外されているのは「家電」や「外構」までというものが多く、読み方によっては相談できる余地があります。このページでは、7市町の中身と、20市町の枠の読み方、41市町の一覧をまとめました。
目次
兵庫県で知っておきたいこと3つ
1. 木質の補助は、森林のある北と内陸に固まっています。7市町のうち、豊岡市・朝来市・新温泉町が但馬、丹波篠山市・丹波市が丹波、宍粟市が西播磨です。阪神地域で唯一の例外が猪名川町で、猪名川町薪ストーブ等購入補助金は「町内で製造された薪・木質ペレットを町内販売業者等から購入すること」を条件にしています。神戸市・尼崎市・西宮市といった都市部には、家庭向けの木質の補助がありません。ただし「北なら必ずある」わけでもありません。但馬の養父市と香美町には、薪・ペレットを名指しした設備補助がないというのが調べた結果です。
2. 薪とペレットで、結論が分かれます。朝来市薪ストーブ等設置促進事業は要綱の第3条で対象を「薪を燃料として使用するストーブ又はボイラー」と定義していて、ペレットストーブは入りません。丹波市薪ストーブ・薪ボイラー設置補助金も制度名のとおり薪だけです。逆に豊岡市・宍粟市・猪名川町・新温泉町・丹波篠山市は、薪とペレットの両方を同じ枠で扱っています。さらに高砂市は、事業者向けの制度でバイオ燃料から「木質チップ・ペレット、薪を除く」と、かっこ書きで名指しして外しています。制度名に「バイオマス」と書いてあっても、かっこの中まで読む必要があります。
3. 県がまとめた一覧だけを見ると、取りこぼします。兵庫県の県内の再生可能エネルギー等導入に関する支援制度(補助金等)は市町の制度を設備別にまとめた便利なページですが、バイオマス熱利用の欄に載っているのは5市町だけで、朝来市と猪名川町が入っていません。この2つは担当が林務・農政の部局で、環境部局がまとめる表から落ちているものと思われます。県内でいちばん額が大きい朝来市が、県の一覧では見つからないという形になっています。県のページだけを見て「無い」と判断せず、市町のサイトを直接ご確認ください。
「今年度は、もう終わっていた」という方へ
薪ストーブを考え始めるのは、たいてい寒くなってからだと思います。ところが補助金は春に受付が始まって、年内に終わります。この行き違いは、毎年ふつうに起きています。
来年度に間に合わせるなら、いまから動けることがあります。
市町別の一覧(41市町)
補助がある市町と、相談できる枠がある市町名はリンクになっています。押すと、その市町の詳しい内容に飛びます。「要確認」の意味は、いちばん下の「この記事の調べ方」に書いています。
| 市町 | 薪ストーブ・ペレットストーブ | 問合せ先 | 制度の名前 |
|---|---|---|---|
| 神戸市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 姫路市 | 要確認(結婚新生活支援のリフォーム費用。上限30万円/29歳以下は60万円) | こども総務課 079-221-1521 | 姫路市結婚新生活支援補助金 |
| 尼崎市 | 要確認(事業者向け。対象設備に「バイオマス」の記載。個人は対象外) | 尼崎地域産業活性化機構 脱炭素設備等導入促進支援事業係 06-6488-9565 | 令和8年度尼崎市脱炭素化設備等導入促進支援事業補助金 |
| 明石市 | 要確認(住宅リフォーム助成。10%・上限10万円。工種の一覧なし) | 環境産業局 商工政策課 078-918-5098 | 2026年度(令和8年度)明石市住宅リフォーム助成事業 |
| 西宮市 | 要確認(住宅リフォーム助成。10%・最高15万円。工種の限定なし) | 商工課 0798-35-3641 | 令和8年度(2026年度)西宮市住宅リフォーム助成事業 |
| 洲本市 | 要確認(結婚新生活支援。リフォーム費用に「設備更新」を明記) | 企画課 0799-24-7614 | 令和8年度 洲本市結婚新生活支援事業 |
| 芦屋市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 伊丹市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 相生市 | 要確認(結婚新生活支援。リフォーム費に「設備更新など」を明記) | 企画総務部 定住促進室 0791-23-7125 | 相生市結婚新生活支援事業 |
| 豊岡市 | あり(薪・ペレット。1/2・上限20万円) | コウノトリ共生課 脱炭素推進室 0796-21-9136 | 豊岡市木質バイオマス利用機器導入促進事業補助金 |
| 加古川市 | 要確認(結婚新生活支援。リフォームした費用が対象) | こども政策課 079-427-9397 | 令和8年度結婚新生活支援補助金(最大60万円) |
| 赤穂市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 西脇市 | 要確認(結婚新生活支援。「市内の住宅をリフォームする費用」) | まちづくり部 まちづくり課 0795-22-3111(代表) | 西脇市結婚新生活支援事業補助金 |
| 宝塚市 | なし | 環境部 環境エネルギー課 エネルギー担当 0797-77-2361 | — |
| 三木市 | 要確認(新生活応援事業のリフォーム費用。100万円以上の工事が条件) | 総合政策部 縁結び課 縁結び係 0794-82-3030 | “トカイナカ”三木新生活応援事業 |
| 高砂市 | 対象外と明記(事業者向け制度。バイオ燃料から「木質チップ・ペレット、薪を除く」) | 生活環境部 環境対策課 079-443-9065 | 高砂市脱炭素化技術等導入支援事業費補助金 |
| 川西市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 小野市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 三田市 | 要確認(住み替え支援ほか3制度。対象工事に「設備更新等」) | 総合政策部 移住定住促進課 079-555-6776 | 住み替え支援補助事業(住みかエ〜ル) |
| 加西市 | なし | ふるさと振興課 0790-42-8729 | — |
| 丹波篠山市 | あり(薪・ペレット。本体価格の1/2・上限5万円) | 農村環境課 創造農村室 079-552-5013 | 丹波篠山市スマートエネルギー導入補助金 |
| 養父市 | 要確認(増改築奨励金。1/10・上限25万円。増改築が前提) | 土地利用未来課 079-664-1410 | やぶ暮らし住宅支援制度 |
| 丹波市 | あり(薪のみ。1/3・上限20万円。ペレットは対象外) | 環境課 環境係 0795-82-1290 | 丹波市薪ストーブ・薪ボイラー設置補助金 |
| 南あわじ市 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 朝来市 | あり(薪のみ。1/2・上限50万円。県内で最も大きい額。ペレットは対象外) | 産業振興部 農林振興課 林業振興係 079-672-2774 | 朝来市薪ストーブ等設置促進事業 |
| 淡路市 | 要確認(結婚新生活支援。除外は倉庫・車庫・外構・家電) | 子育て応援課 0799-64-2134 | 淡路市結婚新生活支援補助金 |
| 宍粟市 | あり(薪・ペレット。1/2・上限20万円) | 産業部 森林環境課 0790-63-3065 | 宍粟市再生可能エネルギー利用促進事業補助金 |
| 加東市 | なし | 都市政策課 0795-43-0517 | — |
| たつの市 | 要確認(結婚新生活支援。住宅リフォーム費用が対象) | 町おこし課 定住推進係 0791-64-3167 | たつの市結婚新生活支援事業 |
| 猪名川町 | あり(薪・ペレット。1/3・上限10万円) | 地域振興部 農業環境課 072-766-8709 | 猪名川町薪ストーブ等購入補助金 |
| 多可町 | 要確認(住宅リフォーム助成。10%・上限10万円。除外は「家庭用電化製品などの購入のみ」) | 定住推進課 0795-32-4776 | 多可町住宅リフォーム助成事業 |
| 稲美町 | 要確認(住宅リフォーム補助金。1/10・上限10万円。対象に「設備改善」) | 経済環境部 産業課 商工観光係 079-492-9141 | 令和8(2026)年度 稲美町住宅リフォーム補助金 |
| 播磨町 | 要確認(結婚新生活支援。リフォームが「修繕、増築、改築、設備更新等」) | 住民協働部 協働推進課 079-435-2364 | 播磨町結婚新生活支援補助金 |
| 市川町 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 福崎町 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 神河町 | 要確認(若者世帯住宅リフォーム支援事業。1/10・上限50万円) | ひと・まち・みらい課 0790-34-0002 | 神河町若者世帯住宅リフォーム支援事業 |
| 太子町 | なし | 担当課を確認できず | — |
| 上郡町 | 要確認(結婚新生活支援。リフォーム費用が対象) | 健康福祉課 子育て支援係 0791-52-1114 | 上郡町結婚新生活支援事業 |
| 佐用町 | 要確認(結婚新生活支援。除外は倉庫・車庫・外構だけ) | 健康福祉課 0790-82-0661 | 令和8年度結婚新生活支援補助金 |
| 香美町 | 要確認(住宅改修費助成金。対象工事に「設備改善」) | 企画課 0796-36-1962 | 香美町住宅改修費助成金 |
| 新温泉町 | あり(薪・ペレット。30%・上限10万円/台) | 農林水産課 0796-82-5626 | 新温泉町森林環境保全事業補助金 |
※並びは全国地方公共団体コード順です。
薪ストーブ・ペレットストーブが対象の7市町
補助の額が大きい順に並べています。どの制度も、契約や着工の前に申請するのが原則です。
朝来市|1/2・上限50万円。県内で最も大きい額。対象は薪だけです
朝来市薪ストーブ等設置促進事業(朝来市薪ストーブ等設置促進補助金交付要綱)。本体と煙突の購入費・設置費(税抜)の1/2以内・上限50万円という、兵庫県内で最も大きい枠です。対象は要綱第3条で「薪を燃料として使用するストーブ又はボイラー」と定義されていて、ペレットストーブは入りません。
機器には条件があります。二次燃焼などにより排煙を減少させる機能を持つこと、本体と煙突が未使用品であること、主な材質が鋳鉄・鋼板等で耐久性を持つこと、そして煙突は建物の構造を貫通する部分と屋外部分が二重断熱構造であること(薪ボイラーは二重断熱または一重構造)。要綱には「建築基準法その他関係法令を遵守して設置されるものであること」も書かれていますので、設置工事は必ず専門の業者にご相談ください。
使えるのは市内に住所を有する方(実績報告時に有する方を含む)、市内に事業所を持つ方、市内の自治会です。市税等の滞納がないことが条件になります。受付期間の明記は確認できませんでした。
問合せ先 産業振興部 農林振興課 林業振興係 079-672-2774
豊岡市|1/2・上限20万円。薪もペレットも同じ枠です
豊岡市木質バイオマス利用機器導入促進事業補助金(令和8年度)。1/2・上限20万円。対象機器は薪ストーブ・薪ボイラー・ペレットストーブ・ペレットボイラーの4種で、4種のあいだで金額に差をつけていません。対象経費は本体購入費・排気設備・設置工事費の合計額で、排気設備が対象に入ると明記されているのが読みやすいところです。
対象は市内に住所を有し、市内の住宅または市内に建築する住宅に設置する方。受付は2026年4月1日から2027年2月26日までで、予算の範囲内です。年度をほぼ通して受け付けているので、県内では比較的あわてずに準備できる形だと思います。窓口が林務ではなく、環境部局にあたる脱炭素推進室である点にご注意ください。
問合せ先 コウノトリ共生部 コウノトリ共生課 脱炭素推進室 0796-21-9136
丹波市|1/3・上限20万円。薪だけで、「うちエコ診断」の受診が要ります
丹波市薪ストーブ・薪ボイラー設置補助金(令和8年度)。購入費用の1/3以内・1台あたり上限20万円。制度名のとおり薪ストーブと薪ボイラーだけで、ペレットストーブは対象外です。設置工事費は含まれず、本体・煙突の購入費用が30万円以上であることが条件になります。未使用品であること、主材質が鋳鉄・鋼板等であること、二次燃焼等の性能を持つこと、煙突が二重断熱構造であることも要件です。
燃料は丹波市産の薪を使うこと、そして個人の場合は「うちエコ診断」(ひょうご環境創造協会)を令和8年4月1日以降に受診することが条件になっています。この受診要件は全国でも珍しい形なので、申請の前に済ませておく必要があります。受付は令和8年4月1日から令和9年2月1日まで、予算総額400万円で、超えた時点で終了です。市には丹波市薪ストーブ無償貸与事業実施要綱もあり、買う以外の選択肢もあります。
問合せ先 環境課 環境係(本庁舎1階) 0795-82-1290
宍粟市|1/2・上限20万円。15,000円以上の未使用品から使えます
宍粟市再生可能エネルギー利用促進事業補助金の木質バイオマスストーブ購入費助成(令和8年度)。購入および設置に要する費用の1/2以内・上限20万円(1,000円未満切捨て)。対象は「木質バイオマスを燃料とする暖房機器」と広く書かれていて、薪ストーブもペレットストーブも含まれると読みました。15,000円以上の未使用品という下限が低いので、小型の機種でも申請できる形です。
国や県の助成を受けている場合は、その額を差し引いた額の1/2以内になります。使えるのは市内に住所または事務所を有する方で、市税の滞納がないこと、申請者(同一世帯を含む)1人につき交付は1回限りです。受付は令和8年4月1日から令和9年3月31日まで、予算がなくなった時点で終了。工事完了後(工事が不要なものは納品後)3か月以内に申請する必要があります。森林率9割の林業のまちで、同じ制度が市の環境ページと林業ページの両方に載っています。
問合せ先 産業部 森林環境課 0790-63-3065
猪名川町|1/3・上限10万円。阪神地域で唯一の木質の補助です
猪名川町薪ストーブ等購入補助金(交付要綱)。購入・設置費用(税抜)の1/3・上限10万円(千円未満切捨て)。薪ストーブは「薪を燃料とし、二次燃焼等により排煙を減少させる機能を有するもの」、木質ペレットストーブは「ペレットを燃料として使用する設計及び仕様の暖房機」で、いずれも未使用品に限られます(中古は対象外)。町内に事業所を持つ法人・個人事業主・任意団体も使えます。
特徴は燃料の縛りです。町内で製造された薪・木質ペレットを、町内の販売業者等から購入することが条件になっています(自家製造や町内で製造されていない場合を除く)。町内の木質バイオマス循環をつくること自体が制度の目的だと、町が明記しています。申請書類に設置同意書と隣接土地所有者同意書が入っているので、着工前に近隣と話をしておく必要があります。交付を受けたあと6年間、毎年度の定期報告も要ります。受付は先着順で、町が定める補助台数に達した時点で終了です。
問合せ先 地域振興部 農業環境課 072-766-8709
新温泉町|30%・上限10万円/台。令和8年4月に窓口と金額が変わりました
新温泉町森林環境保全事業補助金のうち木質バイオマス利用支援事業(令和8年度)。ストーブは設置に要する経費の30%・上限10万円/台、ボイラーは30%・上限20万円/台(千円未満切捨て)。薪ストーブ・ペレットストーブは本体価格5万円以上、薪ボイラー・ペレットボイラーは本体価格8万円以上が条件で、中古品・自作品・リース品は使えません。
令和8年4月に、窓口も金額も変わっています。以前は企画課の「新温泉町再生可能エネルギー導入促進事業」に薪・ペレットストーブの枠(1/5・上限5万円)がありましたが、令和8年4月1日以降は同事業の対象から外れ、農林水産課の森林環境保全事業(財源は森林環境譲与税)に移って30%・上限10万円に増えました。古い案内を見て申請額を見込むと差が出ます。使えるのは町民・町内の事業所・自治会等の団体で、同じ申請者(同一世帯を含む)の交付は1回。受付は令和8年4月1日から、予算がなくなり次第終了です。
問合せ先 農林水産課 0796-82-5626
丹波篠山市|本体価格の1/2・上限5万円。令和8年度から上限が下がりました
丹波篠山市スマートエネルギー導入補助金(令和8年度)の「バイオマスストーブ」メニュー。ストーブ本体購入価格の1/2・上限5万円。薪ストーブとペレットストーブが対象で、本体価格10万円以上の定置用であること、市内産の薪または木質ペレットを燃料として使用するものであることが条件です。対象経費は本体購入価格のみで、設置工事費は書かれていません。
令和7年度までの「丹波篠山市薪ストーブ等設置補助金」(上限15万円)は受付を終了し、令和8年度から太陽光・蓄電池・EVと同じ「スマートエネルギー導入補助金」の1メニューに統合されました。上限は15万円から5万円に下がっています。過去の情報をもとに申請額を見込むと差が出ますので、金額は必ず現年度のページでご確認ください。使えるのは個人(自ら居住する市内の住宅、または居住しようとする市内の新築住宅)・事業者・自治会等で、市税の滞納がないこと。受付は令和8年4月1日から令和9年3月12日まで、予算に達し次第終了です。
問合せ先 農村環境課 創造農村室 079-552-5013
準備を始めるなら、いまからで間に合います
薪ストーブは、機種を決めて、業者さんを探して、見積もりを取るまでに時間がかかります。そこから逆算すると、いまが動き出す時期です。
補助金を使うなら、契約より前に申請するのが原則です。順番を間違えると、同じ工事でも受け取れません。
相談できる枠がある20市町
ここに並ぶのは、薪ストーブ・ペレットストーブを名指ししていない枠です。工事の種類を限っていない住宅リフォーム助成や、結婚新生活支援のリフォーム費用が中心になります。対象になるかどうかは市町ごとの判断になると思いますので、詳細は各市町の窓口でご確認ください。額の大きさではなく、判断材料の多い順に並べています。
香美町|線引きが「壁・床・天井と一体かどうか」で書かれています
香美町住宅改修費助成金。町が公表しているQ&A(PDF)は、助成対象工事を「住宅の機能向上のために行う補修、模様替え、改造及び設備改善を行う改修工事」と定義しています。一部対象外は「壁、床、天井と一体となっていない設備機器・照明器具の設置(エアコン、シーリングライト等)」の購入費と取り付け・撤去費ですが、同じ行に「設置に伴う建物の改修工事」は対象と書かれています。
線が「壁・床・天井と一体かどうか」で引かれているので、煙突を貫通させて炉台を造る据付けは、除外の外に読める余地があると思います(当社の読みで、町がそう言ったわけではありません)。助成は対象工事費の5%(20万円以上100万円未満)、100万円以上は5万円、200万円以上10万円、300万円以上15万円、400万円以上20万円で、町内でのみ使える商品券での交付です。町内業者(下請けを含む)の施工と、工事着手前の申請が条件になります。
問合せ先 企画課 0796-36-1962
明石市|10%・上限10万円。除外の基準が「単なる備品の設置かどうか」です
2026年度(令和8年度)明石市住宅リフォーム助成事業は、対象工事を「工事着工前」「20万円以上」「市内業者」の3要件だけで決めていて、工種の一覧がありません。市のQ&A(PDF)は「住宅の改修や、住宅の機能向上を図る工事が対象となります。単なる備品の設置は対象となりません」と答えています。
除外の基準が「単なる備品の設置かどうか」なので、煙突貫通や炉台の造作を伴う据付けは除外の外に読めます。補助は対象工事費の10%以内・上限10万円。令和8年度の募集は4月15日から5月15日で、抽選50名。すでに抽選が終わっています。次年度の実施は「未定」と市が書いていますので、実施の見込みを商工政策課にお尋ねになるとよいと思います。
問合せ先 環境産業局 商工政策課 078-918-5098
西宮市|10%・最高15万円。「ビルトインあるいは埋め込み式の設備工事」が対象です
令和8年度(2026年度)西宮市住宅リフォーム助成事業は工種を限定していません。対象外は擁壁・ブロック塀・フェンス・水道引き込みと、庭・植栽などの外構だけです。対象となる工事の一例(PDF)には「ビルトインあるいは埋め込み式の設備工事」が対象として挙がり、対象外は「単なる電化製品の取替え等に付随する工事や、工事を伴わない備品の設置」と書かれています。薪ストーブは電化製品ではありません。
ただし「単独で行う場合は備品の設置とみなす」とも書かれているため、他の工事と一体の見積もりにできるかが分かれ目になると思います。補助は工事経費の10%・最高15万円(工事経費40万円以上・市内業者)。対象は申請者が所有し居住している市内の住宅で、マンションは専有部分。2次募集は令和8年7月24日から8月31日で、応募多数なら抽選です。
問合せ先 商工課 0798-35-3641
神河町|1/10・上限50万円。汎用の枠では県内でいちばん大きい額です
神河町若者世帯住宅リフォーム支援事業の補助内容は「住宅リフォーム(住宅の機能向上のために行う増築、改築、改装等の模様替え、および修繕)に係る経費」で、総額10万円以上から。リフォーム費用の1/10・上限50万円、町内業者利用で+5%(上限20万円)、兵庫県産材2立方メートル以上の使用で+4%(上限10〜20万円)の加算があります。対象外は屋根・外壁の塗装、太陽光・ウッドデッキ、外構、エアコン、給湯・ガス・電気設備の更新、機器の更新等を目的とした通常必要となる工事で、薪ストーブ・ペレットストーブの記載はありません。新しく設けることは「機器の更新」には当たらないと読めます。
対象は定住目的の若者世帯(夫婦の年齢合計80歳未満または高校生までの子がいる世帯)と、同居する父母・祖父母世帯。申込は令和8年4月1日から12月28日まで、事前協議が必要で予算の範囲内です。町には結婚新生活支援事業(令和8年度・リフォーム費用が対象)もあります。なお町は神河町脱炭素化施策展開事業計画で「ペレットストーブ等購入者に対して燃料を提供するなどの制度を構築し、普及促進を図る」と書いており、買うときの補助ではなく燃料の提供という形が想定されています。進み具合を尋ねる価値はあると思います。
問合せ先 ひと・まち・みらい課 0790-34-0002
多可町|10%・上限10万円。除外に「のみ」の限定が付いています
多可町住宅リフォーム助成事業は、事業費50万円以上の住宅改修工事に10%・上限10万円。助成対象工事一覧の対象外は「家庭用電化製品などの購入(設置・取付け)のみ」と「給湯設備機器の設置(その他改修工事と一体であれば可)」です。薪ストーブは家電でも給湯設備でもなく、どちらの除外にも「のみ」「一体であれば可」という限定が付いています。町内業者の施工が条件です。
町には令和8年度 多可町結婚新生活支援事業(新居の住宅費に「新居のリフォーム費用」を明記。上限30万円/29歳以下は60万円)もあります。三世代同居対応改修工事推進事業もありますが、対象工事がキッチン・浴室・トイレ・玄関のいずれかを増設する工事に限られるため、暖房機器は入りません。
問合せ先 定住推進課 0795-32-4776
稲美町|1/10・上限10万円。対象に「設備改善」が名指しで入っています
令和8(2026)年度 稲美町住宅リフォーム補助金は、対象を「町内施工業者の施工により、自身が町内に所有し居住している住宅の修繕・模様替え・設備改善などを行うもの」としています。「設備改善」が対象に名指しで入っており、薪・ペレットを除く文言はありません。対象工事の例には「オール電化工事」も挙がっています。
補助は対象工事費(税抜)の1/10・上限10万円。町内に1年以上の住民登録、税抜工事費20万円以上、町内施工業者、1人1回・1住宅1回限りが条件です。町には結婚新生活支援補助金もあり、住宅のリフォームをした場合の工事請負契約書が提出書類に挙がっています。
問合せ先 経済環境部 産業課 商工観光係 079-492-9141
養父市|1/10・上限25万円。ただし「増改築」が前提です
やぶ暮らし住宅支援制度(令和7〜9年度)に増改築奨励金があります。要件は「延床面積が75平方メートル以上で、50万円以上の費用を要して専用住宅または賃貸住宅等(共同住宅を除く)を増改築した場合」だけで、工種の一覧がありません。薪・ペレットの記載も除外もありません。奨励金は増改築に要する費用の1/10・上限25万円です。
ただし「増改築」が前提なので、機器の設置だけでは通りません。間取りを変える工事などと一緒に計画されている方向けの枠になると思います。対象は令和7年4月1日以降に養父市へ定住した65歳未満の方や空き家バンク登録者等で、申請は増改築工事の完了日または住所を定めた日の遅いほうから2年以内。なお養父市結婚新生活スタートアップ事業は住宅賃借費用と引越費用だけが対象で、リフォーム費用は入っていません。但馬5市町のうち、養父市だけが薪・ペレットの設備補助を持っていません。
問合せ先 土地利用未来課 079-664-1410
三田市|3つの制度が「設備」を対象に含んでいます
三田市には、対象に設備を含む枠が3つあります。1つめは住み替え支援補助事業(住みかエ〜ル)で、対象工事は「住宅の機能の維持、向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の改修」。除かれるのは倉庫・車庫、外構、家電の購入・設置費だけです。令和8年4月1日以降に転入・転居した方が対象になります。
2つめは結婚新生活支援事業(ハッピーウェディング応援制度)で、補助対象経費に「住宅リフォーム費用」。令和8年6月1日から令和9年3月31日申請です。3つめは空き家リフォーム補助事業で、対象経費は「機能回復または設備改善に必要な改修工事」、申請書類に「補助対象経費となる設備機器のカタログの写し」が挙がっています。令和8年4月13日から11月30日受付。いずれも薪・ペレットの記載も除外もありません。
問合せ先 総合政策部 移住定住促進課 079-555-6776(住みかエ〜ル・結婚新生活支援)/まちの再生部 都市デザイン課 079-559-5128(空き家リフォーム)
佐用町|除外が倉庫・車庫・外構だけ。県内でいちばん狭い書き方です
令和8年度結婚新生活支援補助金は、対象経費を「婚姻のための住宅リフォーム費用 … 住宅リフォームのための費用(但し、倉庫・車庫に係る費用、門扉等外構工事に係る費用は対象外)」としています。除外は倉庫・車庫・外構だけで、家電を除く文すらありません。当社が確認した兵庫県内の制度では、いちばん除外が狭い書き方です。
上限は30万円(夫婦ともに29歳以下は60万円)。対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻届を提出・受理された39歳以下の新婚世帯で、対象経費は令和8年4月1日から令和9年3月31日に支払った費用です。町域の8割が森林ですが、町独自の木質バイオマス補助は設けられていません。
問合せ先 健康福祉課 0790-82-0661
播磨町|リフォームの定義に「設備更新等」が入っています
播磨町結婚新生活支援補助金の対象経費は、「リフォーム:住宅の機能の維持または向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の工事費用(ただし、倉庫、車庫に係る工事費用、門、フェンス、植栽等の外構に係る工事費用、エアコン、洗濯機等の家電購入及び設置に係る費用については対象外)」です。設備更新が対象に入り、除かれるのは外構と家電だけ。薪ストーブは家電ではありません。
対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻届を提出し受理された夫婦で、対象経費は令和8年4月1日から申請日までに支払った額。令和8年度から、夫婦そろってライフデザイン等の講座を受講することが要件に加わりました。
問合せ先 住民協働部 協働推進課 079-435-2364
淡路市|除外は倉庫・車庫・外構・家電に限定されています
淡路市結婚新生活支援補助金(令和8年度)は対象経費にリフォームを挙げ、対象外を「倉庫または車庫に係る工事のほか、門、フェンス、植栽等の外構に係る工事、エアコン、洗濯機等の家電の購入または設置」と限定しています。薪ストーブは家電ではないので、除外文の外に読めます。
対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻した夫婦で、所得合計500万円未満。対象経費は令和8年4月1日から令和9年3月31日に支払った費用で、申請は令和8年6月1日から受付です。市サイトを1,984ページ走査しましたが、薪・ペレットを名指しした設備補助は見つかりませんでした。
問合せ先 子育て応援課 0799-64-2134
洲本市|リフォーム費用に「設備更新」が名指しで入っています
令和8年度 洲本市結婚新生活支援事業の補助対象経費は、「住宅機能の維持または向上を図るために行う『修繕』『増築』『改築』『設備更新』に係る工事費用」です。設備更新が名指しで入っており、薪・ペレットを除く文言はありません。上限は30万円(夫婦ともに29歳以下は60万円)。
対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻・パートナーシップ届出をした39歳以下の方で、令和7年分の所得合計が500万円未満。申請は令和8年6月1日から令和9年3月31日で、事前相談が必要です。なお洲本市は次世代エネルギーパークの指定を受けていますが、エネルギーパーク洲本の中身は菜の花・ひまわりからつくるバイオディーゼル燃料と風力・太陽光で、木質バイオマスの補助ではありません。
問合せ先 企画課 0799-24-7614
相生市|リフォーム費に「設備更新など」と書かれています
相生市結婚新生活支援事業(令和8年度)の対象経費は、住宅取得費・引越費に加えて「リフォーム費(修繕、増築、改築、設備更新など)」です。設備更新が名指しで入っており、薪・ペレットを除く文言はありません。対象は令和8年1月1日以降に婚姻届が受理された新婚夫婦で、対象経費は令和8年4月1日から令和9年2月28日に支払った経費です。
相生市は、県の「西播磨木質バイオマス利用活動支援事業」(1/2・上限12万円)が使えた7市町の1つでした。この県の制度は令和3年度を最後に終わっています(下の節をご覧ください)。市独自の木質の補助は、その後も設けられていません。
問合せ先 企画総務部 定住促進室 0791-23-7125
姫路市|リフォーム費用が対象。除外は外構と家電だけです
姫路市結婚新生活支援補助金(令和8年度)は、「住宅(賃貸物件を含む)の修繕、増築、改築、設備更新等の改修を行った場合:リフォーム費用」を対象経費にしています。除かれるのは倉庫・車庫・外構と「エアコン、洗濯機等の家電の購入または設置」だけで、薪ストーブ・ペレットストーブの記載も除外もありません。
上限は30万円(夫婦ともに29歳以下は60万円)。対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻届が受理され、夫婦とも39歳以下・世帯所得500万円未満の方で、申請は令和8年6月1日から令和9年3月31日です。なお市内に広畑バイオマス発電所がありますが、家庭向けの木質バイオマス補助はありません。市の脱炭素に関する補助制度の案内に木質として挙がっているのは、県の事業者向けボイラー補助だけです。
問合せ先 こども総務課 079-221-1521
加古川市|リフォームした費用が対象。先着順です
令和8年度結婚新生活支援補助金(最大60万円)は、住居費・引越費用と並んで「婚姻に伴い加古川市で居住するための住宅をリフォームした費用」を対象にしています。薪・ペレットの記載も除外もありません。上限は30万円(夫婦ともに29歳以下は60万円)。
対象経費は令和8年4月1日から令和9年3月31日に夫婦が支払った額で、申請は令和8年6月1日から令和9年3月31日の先着順です。予算の枠がありますので、使う見込みが立った段階で早めに窓口へご相談ください。市サイトを2,000ページ走査しましたが、市独自の木質バイオマス機器の補助は見つかりませんでした。
問合せ先 こども政策課 079-427-9397
西脇市|「市内の住宅をリフォームする費用」が対象です
西脇市結婚新生活支援事業補助金は、対象経費を「婚姻を機に新たに市内で住宅を取得する費用、市内の住宅をリフォームする費用、市内の賃貸住宅物件の賃借に係る費用」などとしています。工種の一覧が無く、薪・ペレットの記載も除外もありません。対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻届が受理された新婚夫婦です。
市には木材利用促進事業補助金もありますが、こちらは木材を0.15立方メートル以上使って地域交流・地域活性化に資する設備を設置・修繕する「団体」向けの制度で、個人の暖房機器は対象になりません。
問合せ先 まちづくり部 まちづくり課 0795-22-3111(代表)
たつの市|住宅リフォーム費用が対象。工種の一覧がありません
たつの市結婚新生活支援事業は、住宅の購入費・住宅リフォーム費用・家賃・引っ越し費用に補助金を交付します。工種の一覧が無く、薪・ペレットの記載も除外もありません。対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻届を提出した世帯で、対象経費は令和8年4月1日から令和9年3月31日に支払った経費の合計額です。
たつの市も、県の「西播磨木質バイオマス利用活動支援事業」(1/2・上限12万円)が使えた7市町の1つでした。この県の制度は令和3年度で終わっています。市独自の補助は設けられていません。
問合せ先 町おこし課 定住推進係 0791-64-3167
上郡町|リフォーム費用が対象。工種の一覧がありません
上郡町結婚新生活支援事業の補助対象経費は「新居に要した住居購入費、リフォーム費用、賃借に係る費用」などと引越費用です。工種の一覧が無く、薪・ペレットの記載も除外もありません。対象は令和8年1月1日から令和9年3月31日に婚姻届を提出・受理された夫婦で、対象経費は令和8年4月1日から令和9年3月31日までに支払った経費です。
上郡町も、県の「西播磨木質バイオマス利用活動支援事業」が使えた7市町の1つでした。町独自の木質の補助は、県の制度が終わったあとも設けられていません。
問合せ先 健康福祉課 子育て支援係 0791-52-1114
三木市|リフォーム費用が対象。ただし100万円以上の工事が条件です
“トカイナカ”三木新生活応援事業は、対象費用に「リフォーム費用…申請者所有の戸建住宅に対するリフォームで、かつ工事費用が100万円以上であること」を挙げています。工種の一覧が無く、薪・ペレットの記載も除外もありません。ただし100万円以上という工事費の下限があるため、機器の設置だけで届くかどうかは工事の内容によると思います。
上限は30万円(夫婦ともに29歳以下は60万円。中古戸建購入で80万円、空き家バンク利用で100万円)。対象は39歳以下の新婚世帯または移住世帯で、世帯総所得500万円未満。工事着工前に市へ申請し、代金の支払は申請年度末までです。
問合せ先 総合政策部 縁結び課 縁結び係 0794-82-3030
尼崎市|事業者向けの制度に「バイオマス」の記載があります
家庭向けに薪ストーブ・ペレットストーブを買える補助は、尼崎市にはありません。市サイトを869ページ走査して、市民向けの制度に木質バイオマス機器は1件もありませんでした。ただし、事業者向けに1本、対象になりうる制度があります。
令和8年度尼崎市脱炭素化設備等導入促進支援事業補助金の対象設備は「再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、波力、バイオマス、地熱、地中熱、太陽熱、雪氷熱、空気熱、潮汐、潮流等)設備」および蓄電池・空調・照明などの省エネ設備で、補助は2/3以内・最大50〜100万円(認定ランクによる)。使えるのは市内に事業所を有する中小企業者等で、個人は対象外です。「バイオマス」とは書かれていますが、薪・ペレットのストーブが対象かどうかまでは書かれていません。対象設備の詳しい一覧は市のページになく、事業を運営する機構への確認が要ります。受付は令和8年7月16日から令和9年1月29日(当日消印有効)。
問合せ先 公益財団法人尼崎地域産業活性化機構 脱炭素設備等導入促進支援事業係 06-6488-9565
県の制度に、家庭向けのものはありません
兵庫県が令和8年度に持っている木質バイオマスの補助は令和8年度木質バイオマスボイラー導入補助事業の1本だけです。対象は「木質チップ・ペレットボイラー130kW以上/薪ボイラー50kW以上」で、ストーブは入っていません。補助率2/3・上限42,000千円、対象者は事業者・県内地方公共団体等で、個人は対象外です。受付は令和8年6月10日から。燃料は、設置年度から5年間、県内の里山等の森林伐採木に由来するものを重量ベースで年50%以上使うことが条件になっています。問合せは環境部 環境政策課 温暖化対策班(078-362-3284)。
個人が県から直接受け取れる木質の補助は、いまありません(確認日 2026年8月26日)。兵庫県で薪ストーブ・ペレットストーブの補助を探すときは、お住まいの市町の制度を見ることになります。
西播磨の7市町にあった県の補助は、令和3年度で終わっています
かつて「西播磨木質バイオマス利用活動支援事業」(西播磨県民局)という県の補助がありました。相生市・たつの市・赤穂市・宍粟市・太子町・上郡町・佐用町の7市町の住民・事業者が使えたもので、内容は購入・設置費の1/2以内・上限120,000円、対象は「木質バイオマスを燃料とする薪ストーブ、木質ペレットストーブ」で15,000円以上の未使用品に限る、同一世帯につき1回限り、というものでした。
この制度は令和3年度(2021年度)を最後に、県のサイトから制度ページが消えています。現在のURLは表示されず、県のサイトマップにも該当ページはありません。上でご紹介した県の支援制度一覧にも載っていません。いま西播磨で薪ストーブ・ペレットストーブの補助が残っているのは、市独自の制度を持つ宍粟市だけです。
まとめサイトには、この制度がいまも実施中として残っている場合があります。古い情報をもとに予算を組むと差が出ますので、金額は必ず自治体の現年度のページでご確認ください。
高砂市は、薪・ペレットを名指しで対象から外しています
高砂市脱炭素化技術等導入支援事業費補助金(令和8年度)は市内で事業を営む事業者向けの制度で、対象燃料を「水素/アンモニア/バイオ燃料」としたうえで、バイオ燃料(木質チップ・ペレット、薪を除く)とかっこ書きで明記しています。当社が確認した範囲では、兵庫県内で「薪」と書いて対象から外しているのは高砂市だけです。問合せは生活環境部 環境対策課(079-443-9065)。
ただし、市には住宅の改修にかかわる制度が別にあります。高砂市既存住宅省エネ化促進事業は、省エネ基準で40%・上限30万円、ZEH水準で80%・上限70万円という枠です。ただし住宅全体の省エネ性能の達成が条件で、暖房機器の設置だけで通るかは要綱から読み取れませんでした。断熱改修などとあわせて計画されている方は、上の制度とは窓口が違いますので、都市創造部 建築住宅課(079-443-9035)にご確認ください。
空き家を買って直す方には、県内ほぼ全市町に枠があります
空き家を買って(借りて)10年以上住む・使う方向けの改修補助が、兵庫県内のほぼ全市町にあります。県が制度をつくり、市町が随伴して実施する形で、名前は「空き家活用支援事業補助金」「空家活用支援事業補助金」「空き家活用リフォーム助成」「空き家リフォーム補助事業」など市町ごとに違いますが、中身はほぼ同じです。
対象になる空き家は、築20年以上、台所・浴室・便所などの水回りを10年以上更新していない、空き家の期間が6か月以上、一定の耐震性があること。対象経費は「機能回復または設備改善に必要な改修工事に要する経費」で、工種の一覧がありません。補助は住宅型で100万〜200万円程度(市町・区域・世帯類型で違います)。改修後10年以上その建物を使い続けること、申請は工事契約の前、というのが共通の条件です。令和8年度からは、事業完了後に改修前後の写真やSNS投稿を県へ提出することが要件に加わりました。
除外の書き方が、薪ストーブの判定に効きます。たとえば川西市の空き家活用リフォーム助成の対象外経費は「設備機器又は照明器具で、壁、床又は天井と一体となっていないものに係る費用」で、線を引いているのは「建物と一体かどうか」です。空き家を取得して薪ストーブを入れたいとお考えの方は、この枠を必ず窓口でご相談ください。なお、この制度は県内ほぼ全市町にあるため、上の一覧表の判定(あり/要確認)には反映していません。
補助が見つからなかった13市町
神戸市・芦屋市・伊丹市・赤穂市・宝塚市・川西市・小野市・加西市・南あわじ市・加東市・市川町・福崎町・太子町の13市町では、薪ストーブ・ペレットストーブに使える補助も、工事の種類を限っていない住宅リフォーム助成も見つかりませんでした(確認日 2026年8月26日)。結婚新生活支援も、兵庫県の実施市町一覧にこれらの市町の名前がないか、あってもリフォーム費用が対象に入っていません。
いくつか、間違えやすいところがあります。宝塚市は「北摂里山地域循環共生圏」の木質バイオマス有効利用事業の告知が市サイトに17件出てきますが、いずれも調査報告会・研修会の案内で、市民が機器を買うときの補助ではありません。市自身が「経年劣化による外壁塗装や屋根補修などの住宅の補修に関する補助事業は実施していません」と明記しています。南あわじ市の農林課が扱うバイオマスは家畜ふん尿・食品残さを原料とするもので、木質ではありません。多可町には「木質バイオマス事業振興基金条例」がありますが、これは基金の設置を定めたもので、住民向けの補助ではありません。
加西市は、令和7年度の案内ページには結婚新生活支援のリフォーム費用が入っていましたが、令和8年度の補助金一覧(個人向け・PDF)では「賃貸住宅の敷金・礼金、引っ越し費用」だけに絞られています。問合せは ふるさと振興課(0790-42-8729)。加東市の結婚新生活支援は、令和8年度分の案内ページも交付要綱も確認できませんでした。復活の見込みは都市政策課(0795-43-0517)にお尋ねください。
受付の時期
確認できたものだけを載せます。
| 市町 | 受付 |
|---|---|
| 豊岡市(木質バイオマス利用機器) | 2026年4月1日〜2027年2月26日。予算の範囲内 |
| 丹波篠山市(スマートエネルギー導入) | 令和8年4月1日〜令和9年3月12日。予算に達し次第終了 |
| 丹波市(薪ストーブ・薪ボイラー) | 令和8年4月1日〜令和9年2月1日。予算総額400万円 |
| 朝来市(薪ストーブ等設置促進) | ページ更新日2026年4月1日。期間の明記を確認できませんでした |
| 宍粟市(再生可能エネルギー利用促進) | 令和8年4月1日〜令和9年3月31日。工事完了後3か月以内に申請 |
| 猪名川町(薪ストーブ等購入) | 先着順。町が定める補助台数に達した時点で終了 |
| 新温泉町(森林環境保全事業) | 令和8年4月1日〜予算がなくなり次第終了 |
| 明石市(住宅リフォーム助成) | 令和8年4月15日〜5月15日で受付終了。抽選50名 |
| 西宮市(住宅リフォーム助成) | 2次募集 令和8年7月24日〜8月31日。応募多数なら抽選 |
| 神河町(若者世帯住宅リフォーム) | 令和8年4月1日〜12月28日。事前協議が必要 |
| 三田市(空き家リフォーム) | 令和8年4月13日〜11月30日 |
| 加古川市(結婚新生活支援) | 令和8年6月1日〜令和9年3月31日の先着順 |
| 姫路市・三田市(結婚新生活支援) | 令和8年6月1日〜令和9年3月31日 |
| 洲本市(結婚新生活支援) | 令和8年6月1日〜令和9年3月31日(事前相談が必要) |
| 淡路市(結婚新生活支援) | 令和8年6月1日から受付 |
| 相生市(結婚新生活支援) | 令和8年4月1日〜令和9年2月28日に支払った経費 |
| そのほか | 受付期間を確認できませんでした |
予算がなくなり次第終了という書き方の制度が目立ちます。明石市は1か月の募集で抽選、西宮市も抽選、猪名川町は台数に達した時点で終了です。寒くなってから調べ始めると、その年度はもう終わっているという形になりやすいので、年度が変わったらすぐ動けるように準備しておくのが確実だと思います。
いずれの制度も、契約・着工の前に申請するのが原則です。順番を間違えると、同じ工事でも受け取れません。三木市は「工事着工前に市へ申請」、香美町は「工事着手前の申請」と明記しています。業者さんと話がまとまった段階で、契約の前に窓口へご確認ください。
補助金の申請は、設置される方ご本人が自治体に出します。準備は業者さんにサポートしてもらいながら進めてください。
窓口では、こう聞いてみてください
木質の補助がある7市町では、制度名で聞けば話が通ります。問題は、それ以外の市町です。兵庫県の汎用の枠には、薪ストーブという言葉が制度の側に出てきません。制度の名前ではなく、工事の中身で聞くほうが話が早いと思います。
「住宅リフォームの補助の対象工事に、薪ストーブの設置工事を含められる可能性はありますか。煙突を屋根まで貫通させて、炉台も造る工事です。」
兵庫県内の汎用の枠は、「家電の購入か、施工業者の工事か」「壁・床・天井と一体かどうか」で線を引いているものが多いので、据付けの形を先に伝えると判断してもらいやすくなります。電話をかける先は環境の課とはかぎりません。住宅リフォーム助成なら商工・産業・定住の担当課、結婚新生活支援ならこども・企画の担当課になります。各市町の担当課と電話番号は、上の一覧と詳細に載せています。
木質の補助がある市町でも、窓口は環境部局とはかぎりません。豊岡市は脱炭素推進室、丹波市は環境課ですが、朝来市は農林振興課 林業振興係、宍粟市は森林環境課、猪名川町は農業環境課、新温泉町は農林水産課、丹波篠山市は農村環境課です。環境課に電話しても分からないことがあります。
工務店さんが補助金を知らないことは珍しくありません。制度を探すのは施主側の仕事と考えて、窓口で確認した内容を業者さんに渡すと、そのあとの見積りが早く進みます。
この記事の調べ方
- 兵庫県と41市町の公式サイト・交付要綱・例規集だけを確認しました。まとめサイトは出典にしていません。確認日は2026年8月26日です。
- 「あり」は、要綱や案内ページに薪ストーブ・ペレットストーブが名指しで書かれているものです。宍粟市だけは「木質バイオマスを燃料とする暖房機器」という書き方でしたが、薪・ペレットの両方を含むと読みました。市がそう説明しているわけではありません。
- 一覧表の「要確認」は、制度の対象にも対象外にも薪・ペレットの記載がなく、当社が要綱や対象工事の書き方を読んで「相談する価値がある」と判断したものです。市町がそう説明しているわけではありません。
- 「家電製品」の除外に薪ストーブは当たらない、と読みました。ペレットストーブは送風ファンで電源を使うため、市町の判断が分かれる可能性があります。両方を「要確認」としているのはこのためです。
- 兵庫県空き家活用支援事業は、判定に反映していません。県内ほぼ全市町にあるため、これで判定を動かすと41市町のほとんどが「要確認」になり、表が意味を持たなくなるためです。別に節を立てて紹介しています。
- 朝来市は、受付期間の明記を確認できませんでした。ページの更新日は2026年4月1日です。新温泉町の案内ページには前年度の記述が一部残っていますので、年度の表記は窓口でご確認ください。
- 「なし」は、当社が公式サイト・補助金一覧・例規集を確認した範囲で見つからなかった、という意味です。神戸市・伊丹市・加古川市・市川町のように、例規集に要綱をほとんど載せない運用の自治体があります。その場合は、市町が自ら出している補助制度の一覧ページとサイトの走査で確かめました。確認できなかったものは「要確認」と書き分けています。自治体への電話での聞き取りは行っていません。
- 問合せ先は、公式サイトで確認できた担当課だけを載せています。担当課を確認できなかった市町には「担当課を確認できず」と書きました。各市町の代表窓口からお尋ねください。職員の個人名は載せていません。
- 木質の補助を探すとき、当社ははじめ「薪・木質・バイオマス・ストーブ・ペレット」の語で例規集と補助金一覧を引きました。この引き方では、20市町の汎用の枠が1件も出てきません。制度名に薪もストーブも入らないためです。「リフォーム・住宅改修・空き家・定住・移住・結婚新生活・若者」で引き直して見つけたものを、このページに載せています。
- 制度の内容は毎年変わります。金額や条件は、必ず市町の最新の案内でご確認ください。
本ページの内容は、当社が公式サイトと交付要綱を確認してまとめたものです(当社調べ)。万一、内容の誤りにお気づきの場合は、お問い合わせからお知らせください。確認のうえ訂正します。
薪ストーブ・ペレットストーブの設置には、市町によって消防への届け出が必要になる場合があります。設置工事は、必ず専門の業者にご相談ください。

