佐賀県の薪ストーブ・ペレットストーブ補助金|神埼市・基山町・伊万里市ほか20市町を全部調べました(令和8年度)

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佐賀県と20市町すべての公式サイト・交付要綱・例規集を確認しました(2026年8月26日時点)。薪ストーブ・ペレットストーブを名指しで対象にした補助制度は、佐賀県には1件もありませんでした。県にも、20市町のどこにもありません。20市町の例規集の題名を合計14,352件当たり、薪・ペレット・木質・バイオマス・ストーブを含む補助要綱は1件も見つかりませんでした。

九州のなかでも少ないほうです。当社がこれまでに同じやり方で調べた範囲では、大分県は18市町村に1件、宮崎県は26市町村に1件、熊本県は45市町村に6件でした。佐賀県は20市町で0件です。県の看板制度は対象設備が県の側で決まっている形なので、市町ごとに木質が足されるということが起きません。

ただ、住宅の工事に出るお金が無いわけではありません。工事の種類を限っていない住宅改修の枠が、10市町にありました。内訳は結婚新生活支援のリフォーム費用が9市町、移住・定住や空き家の改修が3市町、婚姻や移住の条件が付かない汎用の住宅改修が1町です(重複があります)。最大は伊万里市と神埼市の上限50万円。どれも薪ストーブを名指ししていないので確約はできませんが、除外されているのは「家電製品」や「外構工事」までで、薪ストーブは家電ではありません。このページでは、その枠の読み方と、窓口での聞き方、20市町の一覧をまとめました。

佐賀県で知っておきたいこと3つ

1. 県が対象設備を決めているので、市町ごとに木質が足されません。佐賀県の看板制度SAGAゼロカーボン加速化事業(重点対策加速化事業)は、県が対象設備を決めて、18市町が同じ内容で実施するメニュー固定型です。住民向けの対象は太陽光発電設備と蓄電池の2つだけ。市町の名前を冠した補助金として案内されていても、中身は県のメニューそのままです。鹿島市だけは県に乗らず環境省の交付金を直接受けていますが、鹿島市脱炭素に向けた重点対策加速化事業補助金の対象設備も太陽光・蓄電池・高効率空調・高効率給湯・LED照明で、顔ぶれは変わりません。設備補助の側から探しているかぎり、佐賀県ではどの市町を見ても同じ結論になると思います。

2. 使える見込みがあるのは、環境の課ではなく住宅・定住・子育ての課の枠です。工事の種類を限っていない住宅改修の枠が10市町にありました。とくに神埼市は、三世代・新婚世帯同居等促進住宅リフォーム支援事業補助金の要綱第5条第2号に「ただし、市長が特に認める場合はこの限りでない」という一文があり、除外されているのは「カーテン、家具、家電、書庫、OA機器等」だけです。次いで上峰町鹿島市が、リフォーム費用の定義に「設備更新(等)」を対象の側で明記しています。基山町には、婚姻や移住といった条件が付かない住宅改修工事費補助金があり、佐賀県内では珍しい形です。

3. 薪ストーブとペレットストーブで、結論が分かれる可能性があります。除外の欄に「エアコン・洗濯機等の家電購入・設置費用」を挙げる市町(鹿島市・神埼市・白石町など)と、除外の一覧そのものを置いていない市町(上峰町・嬉野市など)に分かれます。薪ストーブは電気で動かないので除外の外に読めますが、送風ファンで電源を使うペレットストーブは「家電」と読まれる余地があります。同じ市町でも、薪なら通ってペレットなら通らない、ということが起こりうる形です。どちらを検討されている場合も、機種を決める前に窓口でご確認ください。

「今年度は、もう終わっていた」という方へ

薪ストーブを考え始めるのは、たいてい寒くなってからだと思います。ところが補助金は春に受付が始まって、年内に終わります。この行き違いは、毎年ふつうに起きています。

来年度に間に合わせるなら、いまから動けることがあります。

補助金を使って薪ストーブを入れるまでの流れ →

市町別の一覧(20市町)

相談できる枠がある市町名はリンクになっています。押すと、その市町の詳しい内容に飛びます。「要確認」の意味は、いちばん下の「この記事の調べ方」に書いています。

市町薪ストーブ・ペレットストーブ問合せ先制度の名前
佐賀市要確認(結婚新生活支援の住宅改修費用。29歳以下は上限60万円/39歳以下は上限30万円)こども未来部 こども政策課(直通番号は確認できず)佐賀市結婚新生活応援事業
唐津市なし市民環境部 環境課 カーボンニュートラル推進係 0955-72-9175
鳥栖市なし環境課 温暖化対策室 0942-85-3557
多久市要確認(結婚新生活支援のリフォーム費用。上限60万円/30万円)定住対策担当(直通番号は確認できず)多久市結婚新生活支援事業補助金
伊万里市要確認(実家の改修に1/2・上限50万円。ほかに結婚新生活支援のリフォーム費用)都市政策課 住宅・空家対策係 0955-23-2464伊万里市実家に帰ろう住宅改修等補助金
武雄市なしまちづくり部 生活環境課 0954-27-7163
鹿島市要確認(結婚新生活支援のリフォーム費用。「設備更新等」が対象側に明記されています)広報企画課 広報企画係 0954-63-2101鹿島市結婚新生活支援事業補助金
小城市なし環境課 0952-37-6102
嬉野市要確認(結婚新生活支援のリフォーム費用。工事の種類を限定していません)市民部 環境政策課 0954-42-3317令和8年度 嬉野市結婚新生活支援事業補助金
神埼市要確認(三世代・新婚同居のリフォームに1/3・上限50万円。ほかに結婚新生活支援のリフォーム費用)移住・定住推進課 移住・定住係 0952-37-0153神埼市三世代・新婚世帯同居等促進住宅リフォーム支援事業補助金
吉野ヶ里町なし(結婚新生活支援はありますが、リフォーム費用の枠がありません)住民課 環境衛生係 0952-37-0335
基山町要確認(婚姻・移住の条件が付かない住宅改修。定額10万円。ほかに結婚新生活支援のリフォーム費用)商工観光課 0942-92-2011基山町住宅改修工事費補助金
上峰町要確認(結婚新生活支援のリフォーム費用。「設備更新等」が対象側に明記され、除外の一覧がありません)担当課を確認できず上峰町結婚新生活支援事業補助金
みやき町要確認(空き家のリフォームに1/4・上限50万円)事業部 まちづくり課 地域デザイン担当 0942-96-5526空き家の解体及び空き家のリフォームに関する補助金
玄海町なし生活環境課 環境係 0955-52-2189
有田町なし(結婚新生活支援はありますが、リフォーム費用の枠がありません)住民環境課 環境担当 0955-46-2734
大町町なし町民課 町民係 0952-82-3113
江北町なし町民生活課 環境係 0952-86-5617
白石町要確認(結婚新生活支援「愛情プラン」のリフォーム費用。上限60万円/30万円)総合戦略課 白石創生推進係 0952-84-7132白石町結婚新生活支援事業
太良町なし環境水道課 環境係 0954-67-0792

※並びは全国地方公共団体コード順です。

相談できる枠がある10市町

薪ストーブ・ペレットストーブを名指しした制度はありませんので、ここに並ぶのは工事の種類を限っていない枠です。対象になるかどうかは市町ごとの判断になると思いますので、詳細は各市町の窓口でご確認ください。額の大きさではなく、判断材料の多い順に並べています。

神埼市|1/3・上限50万円。要綱に「市長が特に認める場合」の一文があります

神埼市三世代・新婚世帯同居等促進住宅リフォーム支援事業補助金。三世代世帯(18歳未満の子を含む三世代以上の直系親族)または婚姻後1年以内の新婚世帯が、同居または同一小学校区内での近居をするためにリフォームを行う場合に、対象工事費の1/3・上限50万円が出ます。工事費30万円以上、1世帯1回限りで、交付日から10年以上住み続けることを誓約します。

交付要綱(PDF)の別表第1に並ぶ対象工事は、居住部分の増築、屋根・外壁の改修、室内の改装、間取り変更、床・畳、水回り、これらの工事を伴う給排水衛生設備・換気設備・電気設備・給湯設備などです。別表第2の対象外は「太陽光発電装置、太陽熱温水装置の設置」と「カーテン、家具、家電、書庫、OA機器等の購入・設置」ほかで、暖房設備は出てきません。そのうえで第5条第2号に「ただし、市長が特に認める場合はこの限りでない」とあります。佐賀県内では、いちばん相談する価値が高い制度だと思います。

交付決定日以降に着工するのが条件です。契約や工事を先に済ませてしまうと使えませんので、順番にご注意ください。市には神埼市祝結婚新生活支援事業(29歳以下は上限60万円/39歳以下は上限30万円)もあり、対象経費に「新居のリフォーム費用」が入っています。除外は「倉庫や車庫の工事費用、フェンス等の外構工事、洗濯機等の家電購入設置費用」です。

問合せ先 移住・定住推進課 移住・定住係 0952-37-0153

上峰町|「設備更新等」が対象側に書かれ、除外の一覧がありません

上峰町結婚新生活支援事業補助金(令和8年度)。新規に婚姻した世帯で、婚姻日の年齢が夫婦ともに39歳以下の方が対象です。夫婦ともに29歳以下なら最大60万円、それ以外は最大30万円。令和7年度に上限まで使わなかった世帯は、差額を申請できます。住まいと引越先が町内であること、税等の滞納がないこと、夫婦ともに町が指定した講座等を受講することが条件です。

対象経費の定義が「住宅リフォーム費用……住宅の修繕、増築、改築、設備更新等の工事費用」で、「設備更新」が対象の側に書かれています。さらに、除外の一覧そのものが置かれていません。当社が佐賀県内で確認した制度のなかでは、いちばん除外が狭い形です。婚姻日から1年以内のリフォーム費用も対象になります。

令和8年度の要綱は例規集にまだ収録されておらず、チラシ(PDF)と町の案内ページが最新の情報でした。例規集にある令和7年度上峰町結婚新生活支援事業補助金交付要綱は前年度のものです。この補助金の担当課名は、町の案内から確認できませんでした。町へお問い合わせのうえ、対象になるかをご確認ください。

問合せ先 担当課を確認できず(町の案内ページとチラシに担当課名の記載がありませんでした)

鹿島市|「設備更新等」が対象側に明記。除外は「家電」で線が引かれています

鹿島市結婚新生活支援事業補助金(令和8年度、交付要綱は令和8年4月1日施行)。令和8年1月1日から令和9年3月31日までに婚姻し、夫婦ともに婚姻日の年齢が39歳以下の世帯が対象です。29歳以下なら最大60万円、39歳以下なら最大30万円。令和8年4月1日から令和9年3月31日までに支払った費用が対象になります。市営住宅の賃借費用は対象外です。

リフォーム費用の定義が「住宅機能の維持・向上を図るために行った工事費用(修繕・増築・改築・設備更新等)」で、「設備更新」が対象の側に明記されています。除外されているのは「倉庫・車庫」「門・フェンス・植栽等の外構」「エアコン・洗濯機等の家電購入・設置」です。線が「家電か、工事か」で引かれているので、薪ストーブは除外の文言の外に読めます。ペレットストーブは送風ファンで電源を使うため、判断が分かれる可能性があります。申請前に広報企画課へご確認ください。

鹿島市は県のSAGAゼロカーボン加速化事業に乗らず、脱炭素に向けた重点対策加速化事業補助金を独自に実施していますが、こちらの対象設備に木質バイオマス機器は入っていません。設備補助ではなく、この結婚新生活支援のほうを相談することになると思います。

問合せ先 広報企画課 広報企画係 0954-63-2101

基山町|定額10万円。婚姻や移住の条件が付かない、県内では珍しい形です

基山町住宅改修工事費補助金(令和8年度)/交付要綱(令和8年3月31日告示第51号)。町の住民基本台帳に記録され、その住宅の所有者または現に居住する世帯主であれば使えます。婚姻・移住・三世代といった条件が付かないのは、当社が確認した佐賀県内の制度ではここだけでした。町内業者と直接契約した住宅の修繕・補修・増改築工事が対象で、税抜100万円以上のときに定額10万円。100万円未満は交付されません。

要綱の別表にある工事の種類は、バリアフリー改修/省エネ化改修/防犯・防災対策/耐久性能改修の4つです。省エネ化改修の内訳は内装材・屋上緑化、二重サッシ・ペアガラス、断熱材、太陽光発電、EV充電設備で、暖房設備は挙がっていません。ただし各種別の末尾に「町長が住宅の機能向上に資すると認めるもの」という一文があります。薪ストーブの設置がここに入るかどうかは町の判断になると思いますので、申請前に商工観光課へご確認ください。複数の工事種別を組み合わせて工事費を合算できるので、他の改修とまとめると100万円に届きやすくなります。

町にはもう1本、【令和8年度】結婚新生活支援補助金(29歳以下は上限60万円/39歳以下は上限30万円)があり、対象経費の「リフォーム費用」は「婚姻を機に新たに住宅の機能維持又は向上を図るために行う工事費用」とだけ書かれていて、工事の種類を限定していません。窓口は定住促進課で、住宅改修工事費補助金とは別枠です。工事費が100万円に届かない場合は、こちらを相談する余地があります。

住宅改修工事費補助金は工事着手前の申請が必要で、予算の範囲内・受付順です。過去にこの補助金を受けていないことも条件になります。

問合せ先 商工観光課 0942-92-2011(代表)

伊万里市|実家の改修に1/2・上限50万円。加算を含めると県内で最も大きい枠です

伊万里市実家に帰ろう住宅改修等補助金交付要綱(PDF)。市内に実家がある69歳以下の市外在住者(転入後5年未満を含む)などが、実家を改修してUターンし5年以上定住する場合に、改修工事費の1/2・上限50万円。18歳未満の子1人あたり30万円の子育て加算と、地域指定加算20万円があります。市内業者の施工に限られます。

要綱第2条第6号が「改修 実家の修繕、増築又は設備改善のために行われる工事」と定義していて、工事の種類の一覧を置いていません。チェックシートの対象工事欄も「実家の修繕、増築、設備改善工事(カーポート、家電は対象外)」とだけ書かれています。「設備改善」に薪ストーブの設置が入るかどうかは市の判断になると思いますので、都市政策課へご確認ください。

もう1本、令和8年度 伊万里市結婚新生活支援事業補助金(29歳以下は最大60万円/39歳以下は最大30万円)があり、対象経費に「住宅リフォーム費用」が入っています。除外は「倉庫、車庫に係る工事費やフェンス、植栽など外構に係る工事費、家電購入費等」です。申請期間は令和8年7月1日から令和9年2月28日まで。

実家に帰ろう住宅改修等補助金は、工事着手前の事前申込が必要です。交付申請順・予算の範囲内で、要綱は令和10年3月31日限りで失効します。国の補助金とは併用できません。

問合せ先 都市政策課 住宅・空家対策係 0955-23-2464

みやき町|空き家のリフォームに1/4・上限50万円。工事の種類の一覧がありません

空き家の解体及び空き家のリフォームに関する補助金(空き家リフォーム補助金)1年以上居住していない自己所有の空き家をリフォームし、工事が終わったあとにその家に住む方が対象です。対象経費の1/4・上限50万円。要件は「1年以上居住していない自己所有の空き家」「リフォーム工事50万円以上」「町内事業者が施工」の3つで、空き家バンクへの登録は求められていません。

工事の種類の一覧がそもそも置かれておらず、除外として書かれているのは「小屋や車庫」だけです。暖房設備を排除する記載はありません。空き家を買って住む形ではなく、自分が持っている家に住み直す形の制度なので、実家や親の家を引き継ぐ場面で使いやすいと思います。受付時期の記載は確認できませんでしたので、着工前に町へご相談ください。

なお、みやき町定住促進奨励金は終了しています。町は佐賀県の結婚新生活支援の実施町にも名を連ねていますが、リンク先は婚活支援のページで、新生活費用の補助は確認できませんでした。

問合せ先 事業部 まちづくり課 地域デザイン担当 0942-96-5526

白石町|上限60万円/30万円。除外は「外構か家電か」で線が引かれています

白石町結婚新生活支援事業(令和8年度)。新規に婚姻した世帯で、夫婦ともに婚姻日の年齢が39歳以下の方が対象です。「愛情プラン」は夫婦ともに29歳以下で所得合計500万円未満なら上限60万円、39歳以下なら上限30万円(所得500万円以上はいずれも20万円)。ほかに旅行費用の「円満プラン」(20万円)があり、同じプランの中なら経費を合算できます。

愛情プランの対象は「婚姻に伴う住宅取得費用」「婚姻に伴う住宅のリフォーム費用」「住宅賃借費用」「引越費用」で、リフォームの注記は「外構工事や家電購入・設置費用は対象外」だけ。工事の種類の一覧はありません。線が「外構か、家電か」で引かれているので、薪ストーブは除外の文言の外に読めます。ペレットストーブは送風ファンで電源を使うため、判断が分かれる可能性があります。

申請は令和9年2月26日までで、事前に町へ相談することになっています。世帯全員に滞納がないことが条件です。

問合せ先 総合戦略課 白石創生推進係 0952-84-7132(直通)

佐賀市|住宅改修費用の枠があります。汎用のリフォーム助成はありません

佐賀市結婚新生活応援事業(令和8年度)。令和8年1月1日から令和9年2月28日までに婚姻し、婚姻日時点で夫婦ともに39歳以下、夫婦の所得合計が500万円未満の世帯が対象です。夫婦ともに29歳以下なら上限60万円、39歳以下なら上限30万円(1,000円未満切捨て)。佐賀市民で住所と居住地が同一であること、ライフデザイン支援講座等を受講すること、市税等の滞納がないことが条件です。受付は令和8年8月1日から令和9年2月28日まで。

対象経費に「住宅改修費用=住宅の機能維持、向上を図るために行う修繕・増築・改築・設備更新の費用」があります。除外は「倉庫、車庫、門、外構工事、家電製品の購入等」で、薪ストーブは家電ではないので、除外の文言の外に読める形です。ペレットストーブは判断が分かれる可能性がありますので、こども政策課の事業ページから窓口をご確認のうえ、申請前にお尋ねください。

佐賀市に、婚姻を条件としない汎用の住宅リフォーム助成はありません。例規集の題名833件を当たりましたが、該当したのは地すべり等危険地域における住宅移転の助成に関する条例だけでした(2026年8月26日確認)。市のゼロカーボン推進事業費補助金の対象は次世代自動車・電動アシスト自転車・宅配ボックス・省エネ最適化診断・環境経営で、木質バイオマス機器は入っていません。

問合せ先 こども未来部 こども政策課 こども企画係(直通番号は確認できませんでした)

多久市|上限60万円/30万円。リフォーム費用の枠があります

多久市結婚新生活支援事業補助金(令和8年度。市の移住・定住サイト「ゆるりTAKU」に掲載)。夫婦ともに39歳以下の新婚世帯が対象で、夫婦ともに29歳以下なら上限60万円、39歳以下なら上限30万円。世帯全員が市税等を滞納していないこと、夫婦ともに市の指定講座を受講すること、過去に同じ補助を受けていないことが条件です。令和9年3月31日までに申請します。

対象費用に「リフォーム費用」があり、注記は「外構工事・家電購入設置費用は除きます」だけです。工事の種類を限定する一覧はありません。多久市定住奨励に係る奨励金とは、同じ経費では併用できません。

市には多久市定住促進住宅取得奨励金(取得価格500万円以上・取得後6か月以内のリフォーム代を含む)と空き家バンク利活用補助金もありますが、どちらも住宅の取得が前提で、リフォーム単独では使えません。例規集の題名557件にも、汎用のリフォーム助成の要綱はありませんでした(2026年8月26日確認)。

問合せ先 定住対策担当(直通番号は確認できませんでした)

嬉野市|上限60万円/30万円。リフォームの工事種別を限定していません

令和8年度 嬉野市結婚新生活支援事業補助金交付要綱。令和8年1月1日から令和9年3月31日までに婚姻した、夫婦ともに39歳以下の世帯が対象です。婚姻日に夫婦ともに29歳以下なら上限60万円、39歳以下なら上限30万円。婚姻日より前のリフォームは、婚姻日から1年以内のものに限られます。

対象経費は「住宅取得費用」「住宅賃借費用」「引越費用」「リフォーム費用」の4つで、リフォームの工事種別を限定していません。除外の一覧も置かれていません。工事の種類が書かれていない型なので、薪ストーブが入るかどうかは市の判断になると思います。申請前にご確認ください。

予算額に達し次第終了です。市の出会い・結婚サポートのページから、最新の受付状況をご確認ください。

問合せ先 市民部 環境政策課 0954-42-3317(この補助金の担当課名は確認できませんでした。市の窓口でお尋ねください)

準備を始めるなら、いまからで間に合います

補助金は春に受付が始まる市町村が多く、実際に入れた方の多くは1〜2年前から動いています。冬のうちにショールームで実物を見て、業者と機種を決めておくと、春の受付にそのまま進めます。

補助金を使って薪ストーブを入れるまでの流れ →

相談できる枠を確認できなかった10市町

唐津市・鳥栖市・武雄市・小城市・吉野ヶ里町・玄海町・有田町・大町町・江北町・太良町の10市町では、薪ストーブが入りうる住宅改修の枠を確認できませんでした(2026年8月26日時点)。理由は3つに分かれます。

1. 結婚新生活支援そのものを実施していない市町。鳥栖市・小城市・玄海町・大町町・江北町・太良町は、佐賀県の地域少子化対策重点推進事業の実施市町に入っていません。唐津市と武雄市は県の一覧に名前がありますが、リンク先は出会い・結婚応援や婚活支援の記事で、新生活費用の補助ではありませんでした。

2. 結婚新生活支援はあるが、リフォーム費用の枠がない市町。吉野ヶ里町の令和8年度結婚新生活支援事業補助金は対象経費が「住宅取得費用」「住宅賃借費用」「引越費用」の3つ、有田町の令和8年度有田町結婚新生活支援事業補助金は「住居費」と「引越費」だけで、どちらもリフォーム費用が入っていません。佐賀県の共通仕様は4費目ですが、この2町はリフォームを落としています。県の一覧だけを見ていると分かりません。

3. 住宅改修の枠はあるが、空き家バンクに登録された物件に限られる市町。唐津市の空き家改修事業補助金(1/2・上限50万円)、有田町の移住・定住支援空き家改修補助金、太良町の移住定住促進事業(所有者等改修 最大50万円/利用者改修 最大200万円)は、いずれも市町の空き家バンクに登録された住宅が対象です。いま住んでいるご自宅の改修には使えませんので、当社は判定を動かしていません。空き家バンクの物件を購入して住む予定がある方は対象になる可能性がありますので、各市町へご確認ください。

大町町には、かつて汎用のリフォーム助成がありました。大町町住宅リフォーム緊急助成事業補助金交付要綱(基本15%・上限20万円、町内事業者なら+7.5%・上限30万円)ですが、附則で「平成25年11月29日限り、その効力を失う」と定められていて、すでに終了しています。エコ加算の対象は高効率給湯器・太陽熱・断熱材・二重窓で、木質は入っていませんでした。

各市町の問合せ先は、上の一覧表に載せています。

県の制度に、木質は入っていません

佐賀県には、薪ストーブ・ペレットストーブを対象にした県の補助制度が現在ありません(確認日 2026年8月26日)。当社が確認した制度は次のとおりです。

制度対象木質は
SAGAゼロカーボン加速化事業(重点対策加速化事業)住民向けは太陽光発電設備(7万円/kW・上限35万円。蓄電池とセットで導入・FIT認定不可・自家消費比率30%以上)と蓄電池(1/3・上限47万円)の2つ。事業者向けに高効率空調・照明・給湯器・コージェネ・地中熱入っていない
佐賀県林業課の補助造林・林業機械・木材加工機械・県産木材を使った新築やリフォーム燃焼機器は対象外
佐賀市ゼロカーボン推進事業費補助金(市の上乗せ)次世代自動車・電動アシスト自転車・宅配ボックス・省エネ最適化診断・環境経営入っていない
唐津市カーボンニュートラル加速化補助金(市の上乗せ)電気自動車・ZEH+、市民団体等の環境活動入っていない

佐賀県の形は「県が決めたメニューを、市町が同じ内容で配る」です。18市町が県のメニューに乗り、鹿島市は環境省の交付金を直接受け、佐賀市と唐津市が独自の上乗せを持っています。それでも対象設備の顔ぶれは変わりません。市町の環境の課に電話をかけても、返ってくる答えは同じになると思います。

佐賀県で「薪ストーブ」が行政の文書に出てくる場所

補助制度はありませんが、行政の文書に薪ストーブが出てくる例が1つあります。玄海町です。町は令和元年11月に国のバイオマス産業都市に認定されていて、構想の本文(令和元年7月・PDF)に、間伐等残材について「目標年度(2028年度)へ向けて新たな活用の仕組み(供給体制・薪燃料等加工設備・薪ストーブ等利用設備)を構築していくことが望まれる」と書かれています(町のお知らせページ)。いまのところ計画の上の記述で、補助制度にはなっていません。

佐賀市も国のバイオマス産業都市です。ただし佐賀市バイオマス産業都市構想の中身は清掃工場のCO2分離回収・下水浄化センターの汚泥・藻類・食品残さで、木質は柱になっていません。「バイオマスの看板がある市=薪ストーブの補助がある」ではない、分かりやすい例だと思います。

伊万里市には、供給側への支援の記録が残っています。平成25年第1回定例会の市長提案理由説明に「切り捨て間伐材を収集し、木質バイオマス発電の燃料となる木材チップに加工する事業者の設備投資を支援します」とあります。支援先はチップ加工事業者で、家庭には使えません。

受付の時期

確認できたものだけを載せます。

市町受付
佐賀市(結婚新生活応援事業)令和8年8月1日〜令和9年2月28日
伊万里市(実家に帰ろう住宅改修等)工事着手前に事前申込。交付申請順・予算の範囲内
伊万里市(結婚新生活支援)令和8年7月1日〜令和9年2月28日
鹿島市(結婚新生活支援)令和8年4月1日〜令和9年3月31日に支払った費用
嬉野市(結婚新生活支援)予算額に達し次第終了
神埼市(三世代・新婚世帯同居等促進)交付決定日以降に着工。申請年度末までに実績報告
神埼市(祝結婚新生活支援)令和8年4月1日〜令和9年2月28日に支払った費用
基山町(住宅改修工事費)工事着手前に申請。予算の範囲内・受付順。年度内に完了
多久市(結婚新生活支援)令和9年3月31日までに申請
白石町(結婚新生活支援)令和9年2月26日まで。事前に町へ相談
そのほか受付期間を確認できませんでした

佐賀県の枠は、工事の前に申し込むものが目立ちます。基山町と伊万里市は工事着手前の申請、神埼市は交付決定日以降の着工が条件です。順番を間違えると、同じ工事でも受け取れません。業者さんと話がまとまった段階で、契約の前に窓口へご確認ください。

結婚新生活支援は、婚姻日から1年以内の工事まで遡れる市町(基山町・上峰町・嬉野市)があります。すでに婚姻届を出されている方でも、間に合う場合があります。

補助金の申請は、設置される方ご本人が自治体に出します。準備は業者さんにサポートしてもらいながら進めてください。

窓口では、こう聞いてみてください

佐賀県では、薪ストーブという言葉が制度の側に出てきません。制度の名前ではなく、工事の中身で聞くほうが話が早いと思います。

「住宅リフォームの補助の対象工事に、薪ストーブの設置工事を含められる可能性はありますか。煙突を屋根まで貫通させて、炉台も造る工事です。」

「家電の購入か、施工業者の工事か」で線を引いている制度が多いので、据付けの形を先に伝えると判断してもらいやすくなります。電話をかける先は、環境の課ではありません。結婚新生活支援なら子育て・企画・定住の担当課、住宅改修なら商工・都市政策の担当課です。各市町の担当課と電話番号は、上の一覧と詳細に載せています。

神埼市の三世代・新婚世帯同居等促進住宅リフォーム支援事業のように、要綱に「市長が特に認める場合」という一文がある制度は、前例が無くても相談が成り立ちます。この一文の有無は、要綱を開けば確認できます。

工務店さんが補助金を知らないことは珍しくありません。制度を探すのは施主側の仕事と考えて、窓口で確認した内容を業者さんに渡すと、そのあとの見積りが早く進みます。

この記事の調べ方

  • 佐賀県と20市町の公式サイト・交付要綱・例規集だけを確認しました。まとめサイトは出典にしていません。確認日は2026年8月26日です。
  • 木質の補助を探すため、20市町の例規集の題名を合計14,352件当たりました。例規集に補助金の要綱をほとんど収録していない市町については、市町サイトも1件あたり最大2,000ページ(佐賀市は全7,031ページ)走査しています。薪・ペレット・木質・バイオマス・ストーブを含む補助要綱は、いずれの方法でも0件でした。
  • 一覧表の「要確認」は、制度の対象にも対象外にも薪・ペレットの記載がなく、当社が要綱や対象工事の書き方を読んで「相談する価値がある」と判断したものです。市町がそう説明しているわけではありません。
  • 「家電製品」の除外に薪ストーブは当たらない、と読みました。ペレットストーブは送風ファンで電源を使うため、市町の判断が分かれる可能性があります。両方を「要確認」としているのはこのためです。
  • 空き家バンクに登録された物件だけが対象の制度は、判定を動かしていません(唐津市・有田町・太良町)。いま住んでいるご自宅の改修に使えないためです。
  • 多久市の結婚新生活支援は、市の移住・定住サイト「ゆるりTAKU」を出典にしています。市の公式サイト側で同じ内容の案内ページを確認できなかったためです。
  • 上峰町は、令和8年度の要綱が例規集にまだ収録されていません。町の案内ページとチラシ(PDF)を出典にしています。
  • 鹿島市の補助額は、市の本文に記載がなく、チラシのPDFが画像だったため、拡大して目視で確認しました。
  • 問合せ先は、公式サイトで確認できた担当課名と電話番号だけを書いています。確認できなかったものは「確認できず」と書きました。自治体への電話での聞き取りは行っていません。
  • 「なし」は、当社が公式サイトと例規集を確認した範囲で見つからなかった、という意味です。確認できなかったものは「要確認」と書き分けています。
  • 木質の補助を探すとき、当社ははじめ「薪・木質・バイオマス・ストーブ・ペレット」の5語で例規集を引きました。この引き方では、10市町の住宅改修の枠が1件も出てきません。制度名に薪もストーブも入らないためです。「リフォーム・住宅改修・空き家・定住・移住・結婚新生活・三世代」で引き直して見つけたものを、このページに載せています。
  • 制度の内容は毎年変わります。金額や条件は、必ず市町の最新の案内でご確認ください。

本ページの内容は、当社が公式サイトと交付要綱を確認してまとめたものです(当社調べ)。万一、内容の誤りにお気づきの場合は、お問い合わせからお知らせください。確認のうえ訂正します。

薪ストーブ・ペレットストーブの設置には、市町によって消防への届け出が必要になる場合があります。設置工事は、必ず専門の業者にご相談ください。

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