【鳥取・お客様事例】薪ストーブ設置|ダッチウエスト社・エンライト(バーモントナイト)

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鳥取県八頭町の小高い丘の上に佇む、山小屋づくりの別棟。

田中農場の敷地内にあるこの別棟は、会議やレクリエーション、社内の懇談会に使われている建物です。会長の田中さんはここにオーディオ機材を持ち込み、料理も楽しんでおられました。今回はそんなロマン溢れる空間に、ダッチウエスト社製「エンライト」を設置させていただきました。

高い燃焼効率とクリーンな排気を実現するエンライト。その設置までのプロセスをご紹介します。

エンライトは2004年、燃焼技術の専門家ジグ・ブラックバーン氏が開発した機種です。世界で初めて「リーンバーン燃焼システム」を搭載しました。リーンバーンは自動車のエンジンにも使われている希薄燃焼のことで、空気に対して少ない燃料でできた薄い煙を素早く燃やし、従来ならススや灰になっていたぶんまで燃やしきります。

設置概要

  • 設置場所:鳥取県八頭郡八頭町
  • 設置年月:2020年12月
  • 築年数:築40年の別棟(山小屋づくり)
  • 設置機種:ダッチウエスト エンライト(バーモント・ナイト FA247VN)
  • 暖房面積:約40畳
  • 施工:田淵金物
  • 施工日数:2日
  • 費用総額:約100万円(2020年12月時点。本体価格/煙突材料費/屋根板金工事費/搬入設置費/施工費等諸経費)

今回のバーモントナイトは、ホーローコーティングを施した日本限定の色です。レアメタルのコバルトを使っているため耐久性に優れ、見る角度によって色が変わります。

ストーブ導入のきっかけ

今回ご紹介する別棟はかつて堆肥を作るために建てられた養豚小屋でしたが、田中さんの引退後に改修。オーディオ機器も設置し、人が集まって音楽や料理を楽しむ場になっていました。

しかし、暖房に関しては安価なダルマストーブを使用しており、長年の使用でタールが付着し掃除が大変であること、小屋が広いため全体が暖まりきらず、冬はとても寒くなることが田中さんの悩みの種でした。そんな中で部屋全体を暖めることができる薪ストーブをご検討されており、田淵金物にお声がけいただきました。

設置のポイント

今回の設置でポイントとなるのは、煙突でした。小屋の屋根はポリカ(半透明の波板)製となっており、単に煙突を通すだけでは雨漏りが発生してしまいます。防水性を確保するため、屋根の板金工事も兼ねた設置作業となりました。

薪ストーブと二重断熱煙突の施工図面。煙突の高さや壁からの離隔距離、遮熱壁の指示が寸法つきで書き込まれている
施工図面。煙突の離隔距離は、メーカー保証で煙突芯から150mm以上、建築基準法では225mm以上が必要になります

工事内容・施工風景

1日目(屋根の板金工事)

まずは屋根の板金工事です。もともとは小屋の横に取り付けられていた煙突を取り除き、屋根に開口部を作る必要があります。

工事前の山小屋。外壁に沿って古い煙突が取り付けられ、室内には天井まで伸びた黒い一重の煙突が立っている
工事前のようす。煙突は小屋の外壁に沿って取り付けられていました

図面をもとに煙突の位置を割り出し、煙突設置場所の開口部を作り、煙突を設置していきます。寒空の中での施工、本当にありがとうございました。

屋根にルーフィングを敷き、丸く切った開口部にフラッシングを固定し、室内側から煙突を通したところ
ルーフィングを敷き、開口部を作って煙突を通します

その後、防水処理を施して完成です。

板金工事を終えた屋根。半透明の波板の中央に新しい金属の屋根材を通し、その先に煙突トップが立っている
半透明の波板の中央に、板金を新しく通しました

2日目(ストーブ設置)

いよいよストーブの搬入です。搬入予定の2020年12月中旬、鳥取県はシーズン初の寒波到来で一面銀世界での搬入となりました。道路にも積雪がある中、今回搬入のエンライトは重量が181kgと非常に重く、「搬入断念か…!」と思われたその時。田中農場の重機が登場しました。バケットにエンライトを積み込み坂道を上る、とてもワイルドな搬入でした。

重機のバケットにエンライトを積んで坂道を上がる搬入のようす

その後、煙突と本体を組み立てて設置完了です。

設置したエンライトを最終調整するようすと、火が入った状態で炎を眺める田中さん
最終調整をして、いよいよ火入れです

施工担当・田淵金物の田淵さんからのコメント

2020年の秋口から相談をいただき、「年内中には設置を」とのことでしたので、施工は雪深い12月の実施となりました。施工日は降雪もありましたが、田中さんのご協力もあり無事に年内設置に間に合いました。小屋の屋根がポリカであったため、煙突の貫通部をどうするのか悩みましたが、信頼できる業者に相談し解決策が見つかりました。薪ストーブは本体も大切ですが、施工も非常に重要です。現場のケースによって最適な施工管理が出来るのも田淵金物の強みですし、それは長年培ってきた業者との信頼関係があるからこそだと思っています。

煙突に関しても、世界水準で高性能な材料を使用しています。それは、煙突の品質によって燃焼効率が変わるからであり、低品質だと薪の使用量も増えてしまいます。田中さんが今後末永く薪ストーブをご愛用いただくためにも、施工側として最適なストーブをご提案させていただきました。

火が入ったエンライトをはさんで並ぶ田中さんと、施工を担当した田淵金物の田淵さん
火入れを終えて。左が田中さん、右が施工を担当した田淵金物の田淵さん

お客様からの感想

小屋の中がかなり広く、真冬はかなり寒さがありましたが、エンライトの導入後は真冬でも25℃ほどまで暖かくなっています。薪は自分で調達していて、丸太を入れてみたり、割った薪と合わせてみたり、火持ちをよくするために自分でも色々と工夫しています。自分なりに薪の大きさや燃やし方のタイミングを研究できることは薪ストーブの大きな魅力ですね。

小屋の周囲は山に囲まれているので、薪ストーブを使うことによって山の管理にも取り組むことができます。積雪で倒れた木や雑木などを片付け、山を綺麗にしながら燃料として使用できるので環境にも配慮でき、まさに一石二鳥です。

今やスイッチをつければすぐに部屋が暖まる時代ですが、昔は当たり前にやっていた「山で木を伐り、火を起こし、暖を取る」という行いが現代では贅沢なものになっているように感じます。基本に立ち返って、自分で作った薪を使って起こす火の暖かさは格別の味わい深さがありますね。

火が入ったエンライトのそばに腰かけ、炎を見ながら話す田中さんと施工担当者
毎日の朝の日課で薪をくべ、炎を感じ、窓の外は雪で真っ白な木々を眺めながら過ごす。とても素敵な時間になりそうです。

ダッチウエストエンライトの機能について、詳細は下記ページをご覧ください。ブランド詳細や機能についての解説など、動画での解説もしております。

ダッチウエスト エンライト FA247/FA247VN, FA248

この事例のように、煙突の貫通部や屋根の防水は、建物の造りによってやり方が変わります。離隔距離や遮熱壁の要否は火災に直結しますので、設置を検討される際は必ず施工業者にご相談ください。

この事例の工事を担当したのは、鳥取県の株式会社田淵金物です。WOODY BIOMASS が2021年1月に取材させていただきました。費用や仕様は取材当時のものです。運営については運営者情報をご覧ください。

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